【wrwrd!】前世はスナイパーだったので【ヒロアカ】 (ページ9)

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入試試験3 ページ9

A「ショッピさん、揉め事はやめた方がよろしいです。」
「帰って総統報告の方が良いですか？」
A「(彼の命のために)今ここでお願いします」

Aさんは顔色を変えず真剣にそう言った。

「ｺﾎﾝ、あー、あんた見覚えある気ぃしたんすよね」

俺は本当にイラついたんで、後で怒られたとしてもそれを気にはしない。

「『ヘドロ事件』で情けなくも捕まったバクゴーさん？」
バクゴーさん「ぶっ殺す！！！」

コイツと後でクラスメイトになるとは全く思ってもみなかった。

正直それなりに反省はしているが、後悔はしていない。
Aさんにケチをつけるという事はグルッペンさんにケチをつけるという事で、グルッペンさんにケチをつけるという事は我々だ！にケチをつけるという事。
俺は何も間違ってはいない。

A「いくらなんでもさすがにやりすぎです！」
「...すみません」

久しぶりに煽れる舞台が用意されたのに思ったより煽れなくて物足りなさを感じている。良かったとこはAさんの焦った顔が見れたくらいか。

A「反省してないじゃないですか！」

反省はしてますよ、後悔をしてないだけで。
ただ、プンプン怒るAさんは結構可愛い。

「反省してますよ、大事になりかけましたし、もし兄さんさんにでも見つかったら」
A「兄さんさん」
「兄さんさん、は、どうでも良いっしょ。もし見つかったら__」
A「殺されますね、誰にとは言いませんが」
「...そっすね、誰にとは言いませんけど」

誰にとは言いませんけど、ってもう言ってるようなもんなんだよなー。いや、候補が多すぎて絞れんかったわ。

A「じゃあ、頑張りましょうね。ショッピさん____いえ」

A「相澤銃一(アイザワジュウイチ)さん！」

「_____ｯﾊ、はいる・ぐるッペンっっ！」

魔法のような言葉を唱えてしまった。可笑しそうに笑うこの人の笑顔はまるで絵画のマリアのようで...。いや、そんな表現は失礼かと思い改める。

あ、でも、火刑に処されても尚人を恨まずただ平穏に生きるAさんは、フランスの英雄であり聖女と謳われたジャンヌ・ダルクの様だな。

まあ、そんなこと。口が裂けても言いませんけど。