糸色命の娘は教師になったそうです (ページ3)

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壱話ページ3

「すっかり遅くなってしまいましたね」

誰もいない道

今日は一年生のテスト採点で手間取りました。

父に怒られてしまいます

「...そ、そういえば、そ、そろそろあの時期でございますね」

私はふと、あの儀式を思い出した

あの、糸色の、お見合い

「怖いですね」

因みに私の母はお見合い結婚ですよ

父に聞くと、母は強かったとか

？「あれ、絶世先生？」

ん？誰かしら、この声...あ！

「もしかしたら、綿貫君かしら」

桜哉「正解です」

綿貫君はおどけて笑って見せた

「あら、少し大人になったんじゃない？少し見ない間に大きくなって」

中学の頃より...

桜哉「先生、まったく変わってませんよw」

お腹抱えて、震えるほど笑うほどじゃないと思うわ！

「そうかしら？そういえば城田君は元気？」

城田君はクラスでも進んでクラスを

そう聞くと綿貫君は暗い顔をした。

桜哉「先生、俺、実は____」

「...言いたくないなら良いのよ？」

「男の子ですもの、それに、生きていれば悩みのひとつやふたつありましょう」

桜哉「....ｯ！」

「学校にはいつでも来て良いのですよ？」

「私の携帯の電話番号教えましょうか」

桜哉「あ、ありがとうございます」

桜哉「...先生、俺送りましょうか？」

「私、これでも大人よ？」

桜哉「でも...」

「ふふ、心配しないで」

あの時

綿貫君の誘いを断ってなければ

こんな事にはならなかったのでしょうか？