雪男の紅一点は愛されてる-2-

気まずい ページ38

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パフォーマンスも終わり、着替えを済ませて廊下を歩いていると、



岸「あっ、Aちゃん…。」



神宮寺「…おつかれ、様。」



高橋「凄かったね。」



『…お疲れ様。ありがと。』



平野「Aちゃん、お疲れ様…です。」



永瀬「…っ、凄いな。Snow Man。」



『ありがと。キンプリ程じゃないよ。』



私とキンプリの関係ははっきり言ってあんまり良くない。



彼らよりジュニア歴は圧倒的に長い。けど、彼らの方が先にデビューした。チグハグな関係。



キンプリがデビューするって聞いた時、祝福の気持ちももちろんあったけど、それ以上に悔しさを感じた。



冬の帝劇で、キンプリの…後輩のバックとして踊ったのは正直キツかった。



多分そう思ってたってだけじゃこんな気まずいことにはなってないんだろうけど。



デビュー発表から数日後の事だった…



私の本音を彼らが偶然にも聞いちゃったんだ。

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キンプリのデビューを聞いた時、私は1度メンバーにSnow Manをやめたいと言った。



深澤「は？本気で言ってんの。それ。」



もちろん反対された。



『涼介たちがデビューした時、次は！って思った。
セクゾがデビューした時、もっと頑張ろうって思った。

……いっぱい努力した。アクロも磨いて、ダンスも歌も。

先輩方からバックについて欲しいって、沢山オファー貰って、職人集団なんて言われてる。

正直、パフォーマンスはキンプリに負けない自信あるよ。

じゃあなんでデビュー出来ないのかって、私がいるからでしょ？？』



泣きながら6人に、胸の内を打ち明けた。



岩本「そんなわけないじゃん。Aがいるからデビュー出来ない？違うよ。Aがいるから俺らは成長出来てんの。」



『…もう、後輩に先越されるのは嫌。……なんで私たちじゃないの？』



まさか、これを聞かれてたとはね。

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