検索窓
今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:719,133 hit

写真はスルー ページ42

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「……んで、結局土方さんとは何もしてねェんだよな?」


「うん。あれはただ演技です……ほんの数秒でしたけど……」


「俺に嘘つこうとするとは随分余裕になったもんだな」



いきなり顎を持ち上げられ至近距離まで顔が迫る。

それにつれ私の鼓動も速くなる。



「も、もうしません……けど」


「けど?」


「総悟くんも……早瀬さんとか部屋に入れるのもうしないで欲しい、な」



あー、なんてずうずうしいんだ私!

偉そうな事言って嫌われるかな……。

……

長い沈黙に耐えきれなくなりギュッと瞼を閉じる。









.





「……悪かったな」



「へ……?」



総悟くんの言葉に目を開き、意外すぎる言葉が出て間抜けが声が出てしまった。



「あーうぜェうぜェそのアホ面」



親指で鼻を持ち上げられブタ鼻になった私の姿をケータイで連写し始める総悟くん。


え……

今総悟くんが謝ってくれた……?

私に……?



「クッ、お気に入りフォルダに入れときまさァ」



総悟くんが謝ってくれるなんて……

こんなレア体験出来るだろうか。



「早瀬さんって、あとどのくらいいるの?」


「三日くらいじゃねェか?てか写真怒らねーのかよ」


「もう部屋に入れない?」



ケータイを見てる総悟くんにグイグイ近づきながら聞くと、「はいはい、入れねーよ」と目線を変えないまま髪をくしゃりと撫でられた。



「結局今日どうなったの?」


「俺が言いたい事言ったら、''馴れ馴れしくしてるつもりなんか――!''って言ってすぐ部屋から出て行った」


「言いたい事って……『俺にはAしかいねーぜ……』みたいな事言ったんですか!」


「ああ言った」


「え!!」



真顔で返答する総悟くんに思わず顔がカァッと赤くなった。



「俺のそばにいるのはこれまでもこれからもずっとAだから。もう馴れ馴れしくすんなって言ったぜィ」


「まままじですか!」


「嘘だよバーカ」




「も〜」とわかりやすく頬をぷっくり膨らませる





……なんて可愛い仕草なんか到底出来なくて、


少年漫画に出てくるキャラのようにへこむ私であった。


.

直球で全力→←めんどくさくても



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (439 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
712人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沖田彩乃(プロフ) - ゆずさん!この小説ギャグ線高いッスネ!超面白いです! (2016年4月28日 23時) (レス) id: e31aa8383d (このIDを非表示/違反報告)
ふらわ(プロフ) - ゆずさんの作品大好きです!直球シリーズも大好きです!鬼更新頑張ってください、待ってます!w (2016年4月7日 20時) (レス) id: d783636807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 厨二なあほ毛さん» やってしまったー!(笑)ありがとうございます!これからもじゃんじゃん指摘お願いします(-_-) (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ななせ.さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 皐月*゚さん» ありがとうございます!! (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆず | 作者ホームページ:http://yuzuhomepage  
作成日時:2016年3月30日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。