めんどくさくても ページ41
 ̄ ̄ ̄ ̄
あっという間にたどり着いた総悟くんの部屋。
……うん、なんかね、展開が早いんだよ。
もうちょっとトシ先輩とわいのわいのやる予定だったんだよ。
「テメェ今日一日何してた」
「総悟くんの方こそ」
「俺ァ何もしてねーよ」
「女の子と密会も?」
「は?」
ああ、私って本当にめんどくさい奴だな。
「早瀬さんの事どう思ってるんですか……?」
「何で早瀬が出てくんでィ」
「やっぱ私より気が合いますか?」
「え?」
「めんどくさい女で、ごめんなさい」
何だか胸がきゅうっと締まる。
切ないような、複雑な気持ち。
「いきなりどうした」
「総悟くんが早瀬さんと話してると、モヤッとする。
嫉妬しちゃうんです。
めんどくさくてごめん……嫌だったら言ってね」
そこまで言い終えると、深くため息をつく総悟くん。
「俺がいつめんどくさいから嫌なんて言った」
「今日早瀬さんと話してる時……」
「めんどくさいから''嫌''なんて言ったかい?」
そこまで言われて言葉を詰まらせる。
確かに''嫌''とはひとことも口にしていない。
「だって……その……めんどくさくても良いんですか?」
私これからもたくさん嫉妬しちゃいますよ!?と、少し強めに問いかける。
「そこ含めてのお前だろ。惚れればそういう所さえも可愛く見えるモンなんでィ」
「え!か、かわッ――!」
「ただひとりで病むな。俺に言え」
「……わ、わかった」
ああ、やっぱり大好きだな……。
と再確認する。
「まあ俺雌ブタと戯れんのは趣味じゃねーし嫉妬するような事は少ねェと思うけどねィ」
「総悟くんにとっての一番はやっぱり私ですか?♡」
「すっかり機嫌戻しやがって」
「私なんですか!?♡」
「だまれ」
そうだね、素直じゃないから愛が伝わりにくいけど、これからはもう少し、総悟くんの事信じよう。
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沖田彩乃(プロフ) - ゆずさん!この小説ギャグ線高いッスネ!超面白いです! (2016年4月28日 23時) (レス) id: e31aa8383d (このIDを非表示/違反報告)
ふらわ(プロフ) - ゆずさんの作品大好きです!直球シリーズも大好きです!鬼更新頑張ってください、待ってます!w (2016年4月7日 20時) (レス) id: d783636807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 厨二なあほ毛さん» やってしまったー!(笑)ありがとうございます!これからもじゃんじゃん指摘お願いします(-_-) (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ななせ.さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 皐月*゚さん» ありがとうございます!! (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作者ホームページ:http://yuzuhomepage
作成日時:2016年3月30日 15時