全力投球両思い【沖田総悟】

リード ページ4

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「着いたネ！クソ暑いアル……」


「じゃみなさん早速服脱ぎましょうか」


「新八お前童貞が変な言い方してんじゃねーぞ」


「童貞関係ない！！！」



とうとう海当日。

来てしまったよ。


詳細はあの後銀さんに教えてもらった。


パラダイスだよ、総悟くんと海に来れるなんて。

……泳げないけど。


そんな事思ってるうちにも総悟くんがTシャツを脱ぎ始めた。

もうどうしよう心臓が破裂しそう。



「総悟くんは泳げるの？」


「……それなり」


「おー」



鼻血でそう。



「Aも脱ぐヨロシ！」


「うん！」



上に着てるのを脱いでビキニ姿になる。

みんなの視線を一気に浴びたので少したじろぐ。


しばしの沈黙を破ったのは銀さん。



「胸があればな……」


「どういう意味だコラ」


「Aちゃんは泳げるの？」



山崎さんが聞いてきたので「泳げません！」と元気に言ったら総悟くんが楽しそうにコチラに近づいてきた。



「じゃあ足引っ張って海の中連れてってあげまさァ」


「怖い」



なにそれつまり頭がずっと下にあって起き上がろうとしても起き上がれなくて苦しくてもがいて息出来なくて的な感じで残酷すぎるでしょ。



「や、優しく海の中へリードしてくれたら嬉しいなぁ」



そう言いながら総悟くんの腕に抱きつこうとしたらすごい勢いで振り払われた。


な、なぜ？


今までは無反応だったのに。そのままスルーみたいな感じだったのに。


少々落ち込んでる私なんか気にも止めず話し始める総悟くん。



「リード……リード……？




テメーやっぱドMじゃねェかィ」



「いやリードの意味違う！」




犬のリードじゃないからね

エスコートして欲しい的な意味のリードだからね


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