全力投球両思い【沖田総悟】

呆気ない ページ19

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「最後にもう一度聞く









……嫌か？」


……


そんな、


そんなの、




「い、嫌なもんですか……！」


「んじゃもう終わり」



最後に私の頭をくしゃりと撫でて立ち上がる総悟くん。



な、なんか……！



「うううっ嬉しいけど……！呆気ないというか……

でも結果的に……幸せで……！

なんかもう……ああ……何これ」


「何が言いたいのかよくわかんねェよ」



私もわからない！！



「い、色んなとこから汁が出てきます……」



面倒くさそうに隊服の袖で私の顔面をゴシゴシ拭いてくれた

鼻水が少し伸びてしまってすごく恥ずかしい



「立てるかィ？」


「立てる…立てます……タップダンスも出来ちゃう」


「しなくていいからな」



総悟くんの手を借りて立ち上がった瞬間、一台のパトカーがやって来た

そこに乗り込んでいたのは数人の隊士と山崎さんだった



「犯人は――ってAちゃん！？すごい泣いてるじゃん、大丈夫！？犯人に何されたの？」


「し、幸せです山崎さんんんん！」


「えええええ？」



やりましたよ！夢叶いましたよ！と山崎さんに抱きつこうとしたが総悟くんが私の頭を掴んで来た



「イテテテ」


「ご主人様の許可なしに他の男とじゃれんじゃねーぞペット」


「ぺ、ペット……！」



「え、ちょ、2人とも一体どんな関係なんですか？」



ドレイ契約でもされたの？とか、雌ブタ扱いされてるの？とか色々心配してくる山崎さん。

てかドレイ契約とか怖いよ。



「どんな関係……」



ここは……


総悟くんの口から''恋人''って言葉聞きたい！

まだ今の状況全然信じられないけどそれでだいぶ信じることが出来るもん！





「簡単に言うとご主人様とペットでさァ」


「えええ！」




ご主人様とペットかよ！

で、でも幸せ……！


この夢、醒めないで欲しいな。


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