ヒーロー登場 ページ15
￣￣￣￣
「――あ、電話終わりましたよ」
「じゃあ殺すか」
「え、ちょっと待ってください！犯行現場見ただけじゃないですか！」
「犯行現場見られたから殺すんだよ！」
「往生際悪い人ですね」
「うっせェ」
待ってるって……一体どのくらい待ってれば良いんだろうか。
犯人はやはりひとり。
万事屋を出て数秒で、近辺の家の洗濯物を盗ってる男を見つけたので、近づいて捕まえようとしたらこの状況。
運が良いのか悪いのか……
いや、悪いよね。
「で、電話の相手は誰だ？」
「おじいちゃんです」
「ハッ、助けてくれる余地もねェな。
まだ生かしても余裕そうだな……
……最期にヤらせろよ」
「は、はあ！？」
というかこの人意外にピュア！？
おじいちゃんって言ったのを少しも疑わないんだけど！
「ム、ムリムリ！絶対やめてください！」
そんな私の言葉なんてガン無視で、カチャリとズボンのベルトを外す音が聞こえた時はさすがにやばいと思った。
「だ、ダメ！ダメ！誰か――んっ！」
口を乱雑に手で抑え込まれる。
私の初めては総悟くんにあげるんだってば……！
総悟くんに……！
総悟くん――……！
「A！」
！！
心の中で総悟くんの名を呼んだと同時に、愛しい彼の声が遠くから聞こえてきた。
「チッ……誰か来やがったか」
「おい変態クソ男」
「何だよ若僧が」
「テメーみたいな汚い手でソイツに触ってんじゃねェよ」
まあ。なにそのセリフイケメン……！
さっきまで襲われかけてた恐怖なんてすぐどっかにいってしまう。
見えなくとも、愛しい声が近くに聞こえるだけでこんなに落ち着くものなのか。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 712人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沖田彩乃(プロフ) - ゆずさん！この小説ギャグ線高いッスネ！超面白いです！ (2016年4月28日 23時) (
レス) id: e31aa8383d (このIDを非表示/違反報告)
ふらわ(プロフ) - ゆずさんの作品大好きです！直球シリーズも大好きです！鬼更新頑張ってください、待ってます！w (2016年4月7日 20時) (レス) id: d783636807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 厨二なあほ毛さん» やってしまったー！(笑)ありがとうございます！これからもじゃんじゃん指摘お願いします(-_-) (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ななせ.さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 皐月*ﾟさん» ありがとうございます！！ (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作者ホームページ：http://yuzuhomepage
作成日時：2016年3月30日 15時
