いない side沖田 ページ14
side沖田
￣￣￣￣
――――いない。
アイツを探しに外へ飛び出したものの、全く見当たらない。
まだ出て行ってからそんなに経ってないのに。
そもそもこんな数分でどこにいるか分からない下着泥棒なんか見つけられるはずもないし。
何してるんだろうか。
団子屋に戻ったのか……？
￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣
￣￣￣￣
「今日は店お休みだから、さっき遊びに出かけて以来一度も戻ってきてないわよ？」
「まじですかィ」
団子屋には一度も帰ってきてない事が判明した。
だとしたら今どこにいるんだ。
連絡手段は何やっても繋がらなかった。
「なに、うちの娘、いないの？」
「ついさっき万事屋飛び出したんで近くにいると思うんですがねェ」
「あら……あなた達に任せて大丈夫かしら？」
「安心してくだせェ。見つけますんで」
「本当にごめんね……うちの娘迷惑ばかりかけちゃって。いつもお世話になっちゃって申し訳ないわ」
「気にしないでくだせェ。
……俺もこれから、あなたにはたくさんお世話になると思いますんで」
「わお。
……フフ、私なりの意味で捉えておくわね」
Aの母さんがそう言った瞬間、ポケットに入ってたケータイが鳴った。
着信相手はAだった。
「テメー今どこにいる」
『あ、総悟くん？
下着泥棒見つけたよ！』
「え、」
俺が唖然としてる間に、Aは誰かと小声で会話していた。
『あ、あんま余計なこと言っちゃいけないみたい」
「今どこにいる」
『んー、目隠しされてるからわかんない。
なんか泥棒がね、''死ぬ前に最愛の奴に愛でも囁きなァ''って言ってきたから総悟くんに電話なうです！』
「ケータイから居場所特定するから待ってろ」
『え、本当？あ、総悟くん愛してるよー』
「とりあえず……もうちょっと焦ろ」
『はいはーい』
そして''電話の相手が警察''って事は伝えるな。と、最後に吹き込んでおいた。
それにしても誘拐されてる感が全然ないんだが……本当に平気なんだろうか。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 712人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沖田彩乃(プロフ) - ゆずさん！この小説ギャグ線高いッスネ！超面白いです！ (2016年4月28日 23時) (
レス) id: e31aa8383d (このIDを非表示/違反報告)
ふらわ(プロフ) - ゆずさんの作品大好きです！直球シリーズも大好きです！鬼更新頑張ってください、待ってます！w (2016年4月7日 20時) (レス) id: d783636807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 厨二なあほ毛さん» やってしまったー！(笑)ありがとうございます！これからもじゃんじゃん指摘お願いします(-_-) (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ななせ.さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 皐月*ﾟさん» ありがとうございます！！ (2016年4月7日 19時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作者ホームページ：http://yuzuhomepage
作成日時：2016年3月30日 15時
