変化球片思い【沖田総悟】

将軍の護衛 ページ9

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すっかり風邪が治った私は、真選組の屯所に訪れた

ここに立って叫ぶの少し久しぶり。

気合い入れて「総悟くん」叫ぼうと息を吸った時、門が開いてズラリと隊士達が出てきた



「え……」



あまりの人数にたじろぐ。
1人の少女と大量の警察が対面って、すごい光景だ。



山「あっ、Aちゃん！治ったんだね！」



大人数の中からひょいと顔を出す山崎さん。



「はい！……あのー、今からどちらへ？」


隊士「将軍様の護衛に行くんだ」


土「――将軍が、“余を遊園地へ連れて行ってくれ”と。そういうとこでみんなと戯れたいそうだ」



遊園地……。

へえ。将軍様って結構フレンドリーな人なのかな。



「総悟くんは行くんですか？」


近「おう、もちろん」


「なら私も行きます」


沖「オイ」



最前列にいた総悟くんが低い声で突っ込む。
熱が出た初日以来だ、総悟くんを見るのは。



「私がダウンしてて寂しかったですか？」


沖「全く」


「照れ屋さんなんだから」


沖「全く」


……


沖「全く」


「まだ何も言ってないけど！」



――結局、私が1人で客として普通に遊園地に遊びに行くのなら問題ないと言われ、1人遊園地に行くことにした。

もちろん向こうについたら総悟くんに絡むけど。


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