直球片思い【沖田総悟】

困難 side沖田 ページ20

side沖田
￣￣￣￣


「んー……総悟くーん……」


沖「何だよ、寝てなかったのかィ」


ソイツの方をチラッと見ると、起きてる様子はなく、



……寝言か。




「待って、総悟くん、待って……」



怖ェ、追いかけ回されてる。

夢の中の俺頑張れ。



「捕まえた……」


沖「……」


――どうやら夢でも現実でも、こいつから逃れることは困難なようだ。

隣からはスースーと規則正しい寝息が聞こえる。

……あれ、コイツって三枝って言うんだっけ。


まあいいか、いつもお前って呼んでるし

今は適当にお前呼びでいいよな。


……


……いやいや


“今は”ってなんだし


別にいずれ変える予定ねーのに、何言ってんだ俺。



これからどうするがボーッと考えていたら、外から何か物音が聞こえた。



……何だ、誰だ。近づいてくる


熊とかだったらやばいんじゃねぇか。勿論剣なんざ持ち合わせちゃいねーし。



沖「オイ、オイ、ストーカー、起きろ」



頬をペチペチ叩いても全く起きる様子がない。

そんな事をしてる間にもどんどん物音が近づいてくる。



そしてついに


バン！！と、


俺たちのいる空き家の扉が勢いよく開かれた。


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