遭難 ページ18
 ̄ ̄
「――総悟くん」
沖「何でィ」
「ここ、どこ」
沖「……」
総悟くんに身を任せて進んでいたけど、
あたり一面真っ白。勿論人は1人もいない。
なんだか更に大変な場所にたどり着いてしまったようだ。
……もうこれ、遭難だ。
「お前さえ来なければって思ってるよね!?よね!?うわああ……ごめんなさい!」
沖「……」
大きな木が生えていて少し風をしのげそう所見つけたので、とりあえずそこにおろしてもらう事に。
そしてこれからどうするか、という会議が始まった。
沖「オメー、ケータイ持ってるかィ」
「持ってます!トシ先輩のL○NEあります!」
沖「じゃあ」
「でも圏外です」
沖「……」
窮地だ。大変だ。緊急事態だ。
あーもー、なんで上着脱いじゃったんだろ。
寒すぎて凍え死にそう。
ネオアーム(以下略)創るのに真剣になりすぎて脱いじゃったんだよ
バカ!私のバカ!
着てたら絶対総悟くんに着せてあげたのに。
いや、総悟くんもう上着きてるけどさ
私の身体よりよっぽど大事な身体だし!
沖「……りんご」
「……はい?」
急に“りんご”って口にする人なかなかいないよね。こんななんの脈絡もなく。
……え、なにこれ?
……も、もしかして
「ご、ごりら?」
沖「ラッパ」
合ってた…!!
しりとりですねこれは!
気晴らしか!気晴らしだなこれは!
総悟くん最高!
総悟くんとしりとりなんてレアすぎる…!
「パンダ!」
沖「ダルマ」
「マイク!」
沖「くま」
「マーチ」
沖「チョコレート」
「トランシーバー」
…
…10分経過…
…
沖「ハァ……あー……バレンタイン雌豚手作りチョコレート」
「それもう出たよ…」
沖「バイオテクノロジー」
「それも出た…」
マニアックすぎる言葉まで二回使うことになるくらい続いたしりとり
助けが来る様子もない。
しりとりより寒気の方がもう勝ってきてる
しりとりに集中してた時はまだ良かった
あまり寒さが気にならなかったから。
「あー…なんか眠くなってきた…」
沖「寝るな、死ぬぞ」
「んー…」
眠気のあまり曖昧に返事をしてしまったら、「ほれ」と背中に暖かい感触が。
総悟くんが、自分の上着をかけてくれたのだ
「えええええ!?」
.
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後輩K - これ面白いですね!わたし好きです! (2016年5月30日 21時) (レス) id: f6c1d76e68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アヤネさん» 嬉しいですありがとうございます(T ^ T)更新頑張りますね! (2016年3月14日 21時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - レイさん» うれしいです!私もイチャイチャさせたいです!(笑)ありがとうございます! (2016年3月14日 21時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - 来ちゃいました~!万事屋に来た可愛い小娘のときのリクエストに似ていて勝手にうれしくなっちゃってます笑やっぱゆずさんのかく小説は最高ですね!更新楽しみにまってます!! (2016年3月14日 2時) (レス) id: db2705815e (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - お邪魔します!前回の作品から読ませてもらってます!お話とても面白いです!沖田さんと夢主ちゃんのイチャイチャ早く見たいです!絶対可愛い!これからも無理せず更新頑張って下さい!楽しみにしてます(*^^*) (2016年3月13日 22時) (レス) id: 4800545bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作者ホームページ:http://yuzuhomepage
作成日時:2016年2月23日 11時