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「遺伝子で私はこうなったの」


それから目と心が繋がっている話。

お父さんの話。

恋人の話まで、全てを話した。


“そうだったの…”

「だからね、正直言うと、生き返らせれるなら一緒に過ごしたい」

”無理でしょう?”

「…わからない」


強く願ってみようか。

命は願うだけでは生き返らない。

それが普通。


『あなたは、愛されるのがわかってなかったようね』

「そうね、これでわかったわ」

『あなたに足りないものを見つければ、それであの二人を生き返らせれるわよ』


スっと神様は消えていった。

それと同時にお母さんの声も消える。

足りないもの…?


「なんかよく分かんねぇけど。何があった?」


シルクが近づいてくる。


「私に足りないもの、一緒に探して?」


一瞬戸惑ったような顔をしたが、さすが仲間。

すぐ笑顔になり、深く頷いた。









「今何時?」

「まってね…え、あれ?」


モトキがスマホを見て立ち止まる。

みんなも反射的に立ち止まった。


「どうした?」

「さっきと時間変わってない」

「「え?!」」


時間が変わってない…?

つまり、私の心の中は時が止まってる。

お父さんが死んでから、時が止まってる。

気づけば、黒い靄がフワフワと浮かんでいる。

振り返れば、さっきまで咲いていた花も枯れている。

この靄が私の心を食べている。


「逃げて!!!」


私はみんなに叫び、先を走った。

それを追いかけるように、靄も追いかけてくる。

私は薔薇の花びらを見つけては素早く拾った。

崩れてもいいから。

小さなヒントだけでも。

数メートル走れば、靄はなくなった。

。→←。



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せいら/うおたみん(プロフ) - 愛恋さん» 返信ありがとうございます!短編集!そちらも楽しみですがまずはこのお話の続きが楽しみです!!これからも応援してます^^ (2019年12月4日 0時) (レス) id: 7f727240ff (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - せいら/うおたみんさん» コメントありがとうございます!もしかしたらおまけみたいな感じで短編集で出すかもしれないです!楽しみにしててください^^* (2019年12月3日 7時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 次の小説楽しみです!R1○は私は入れてもらいたいですが(おい)どちらでもいいと思います! (2019年12月3日 4時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 妖艶なる幻惑の魔術師さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです!ありがとうございます。新しい小説は来年からになるかもしれないですが、楽しみにしててください^^* (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 瑠奈さん» 短編集ですか!そうしてみます!ご意見ありがとうございます! (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごはん。 x他3人 | 作成日時:2019年10月31日 23時

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