RED EYES 2 -Fischer's- masai

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歌い手の事務所にて。


「ということで、いいですか？」

「はい！よろしくお願いします！」


マネージャーとプロデューサーと。

ある大きなイベントが決定した。

全国ツアーだ。

ライブが終われば握手会も考えている。

私を応援してくれているみんなに会えるのが楽しみ。

3年間、ずっとツアーがやりたくて作詞作曲頑張ってきた。

キャスしたりYouTubeに動画をアップすることでファンは増加。

生まれながらの才能なのか分からないけど、歌は65曲を超えた。

その中から選ばなければならない。

打ち合わせが終了したところで、マスクとグラサンをして帰路を歩いた。


「…っと」


ルールその1 マサイの家には静かに入ること

なぜかって？

編集とか撮影とかしてるかもしれないから。

音立てちゃ悪いじゃん？

あとマサイは少しの物音で起きちゃうから。

鍵も静かに開閉する。

でも大抵起きてることが多くて。


「Aー!!!」

「ただいまぁ〜、っ、ちょ笑」


ほっぺをすりすりしてくるマサイ。

男のくせに甘えん坊。

まるでちくわ、あっ、おっと失礼。

わんちゃん、ね？


「撮影中なんだけど俺、負けちゃってさぁ」

「えー！どんまいだね笑」


なんかしらのゲームで退室になるやつかな？

暇があれば1本は見るから。

ちらっと覗くと、シルクとザカちゃんがおでこになにかくっつけてる。

てか、紙を持ってる？

YouTuberってネタが尽きないからすごいよね。

そう思いながらマサイの部屋に入った。

そこにはだほちゃんやモトキ、その他数名がいた。


「あー疲れた」

「お疲れさん」

「お、もっきゅんありがとぉ」


疲れた時はこうやって肩を揉んでくれる。

マッサージ屋さんだよね。

でもだんだん揉んでいる手が下にいく。

腰とかやってくれるのは嬉しいけど。

声が漏れるので。

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