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なぜかふわっと体が浮いた。

瞬時に目を覚ます。


「わっ、ま、マサイっ?!」

「おおっ!起きたしっ!」


この状況は…っ!

お姫様抱っこ?!

絶対重い、絶対重い。

私は慌ててマサイの腕から降りる。


「なんで?!」


私に慌てて傘をさしてくれるマサイ。


「用事から帰ってきたらお前がこんなとこで傘もささずにさっ!…何してんだよっ、」


目が潤んでるマサイ。

声も震えていた。


「……マサイ、」

「お願い、心配させんなよっ…」


マサイの目から一筋の涙。

ダイヤモンドのように綺麗で。

私は涙を拭った。


「ごめんね、」

「いいよ、何かあったんだろ?」

「えっ、と…」


何も無いな。

ただ雨に濡れたくて。

なんであんなことしたのかわかんないけど。


「マサイを探してたって、言ったら怒る?」

「嘘、バレてるよ」


やっぱり気持ちは目に出る。

過ごしてるうちに私の気持ちが何色かわかってきたらしい。

なんでもお見通しだね。


「ずるっ……へくしゅっ!」

「ははっ、帰ろっか」


マサイと手を繋いで帰った。

2人、ひとつの傘の下で。







「38.4度…」


マサイの家に上がるのは申し訳なくて、家にすぐ帰った。

濡れた体を拭いて、お風呂も入った。

髪も乾かしたけど体が重すぎて辛い。

熱を測ってみればこのザマだ。

体温計を眺めてると、マサイからLINE。


“今日、2人でご飯食べない?”


さすがに熱だからって言って心配かけたくない。

私は咳をしながら返事をした。


“ごめん、もうご飯作っちゃったからやめとく、ありがとね”


するとすぐに既読がつく。

本当はご飯なんか作ってない。

既読がついて安心したのか、ベッドに重い体を預ける。

その時、ガチャっと扉が開いた。

。→←。



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ゆりりん(プロフ) - 愛恋さん» 楽しみですー! (2019年10月30日 7時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - ゆりりんさん» マジですか!ありがとうございます!続編では歌い手さんも出す予定なのでぜひ楽しみにしててください! (2019年10月30日 0時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - わたし、歌い手×Fischer'sが大好きで(笑)、すごい楽しく読ませてもらってます〜(*^^*) (2019年10月29日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 愛恋さん» ありがとうございます(*T^T) (2019年10月27日 19時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - ゆりりんさん» マジですか?!ありがとうございます!全然、いつでもコメントしてください! (2019年10月27日 17時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな x他3人 | 作成日時:2019年10月11日 18時

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