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お父さんが警察に電話した。

原因不明の死として葬式をあげた。

逮捕されずに済んだ私は罪悪感でいっぱいだった。

涙も出ない。

でも、この目のせいで私は人を殺してしまう。

もう誰とも目を合わせない。

そう決めて、私は中学も辞めた。

家で勉学に励んだ。


そして18歳になる頃、私は一人暮らしを始めた。






目を合わさないように下を向いた。

まぁ、危ないけど。

誰かと目が合っちゃってその人を殺すよりはマシ。

空港を出て、スマホでナビを見ながら新居を探す。

山も無い。

ただ、大きなビルが続いているだけ。

お父さんは“オートロックの家にしなさい”と言った。

心配症だから。



もともと申し込んであったマンションに入り、鍵を貰う。


私は4階だった。

4階の1番隅っこの部屋。

そこまでの廊下が長い。

まぁ仕方ないか。




「うおっ」


「ひゃっ」



廊下を歩いてると肩がぶつかったみたいで、転んでしまった。



「すみません、大丈夫ですか?」




尻もちをついている私の目の前に手が差し出される。

すごく透き通る綺麗な低い声。

簡単に言うとイケボ。

男性だ。

目は合わせられない。

私は手を取った。



「すみません。前を見てなかったので」


「俺も悪かったです。見かけない顔ですね?」



手を離すと、私の顔を男性は覗き込もうとする。

私はバッと逸らした。



「す、すみませんっ…目が合わせられないんです」


「…そっか、その荷物ってことは?」


「あ、今日引っ越しに来たんです」



私は彼の首元を見て話した。

相手にとってはやっぱり不自然だよね…。



「部屋は?」


「あそこです」



今行こうとしていた部屋を指さす。



「マジか…」

。→←。



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ゆりりん(プロフ) - 愛恋さん» 楽しみですー! (2019年10月30日 7時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - ゆりりんさん» マジですか!ありがとうございます!続編では歌い手さんも出す予定なのでぜひ楽しみにしててください! (2019年10月30日 0時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - わたし、歌い手×Fischer'sが大好きで(笑)、すごい楽しく読ませてもらってます〜(*^^*) (2019年10月29日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 愛恋さん» ありがとうございます(*T^T) (2019年10月27日 19時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - ゆりりんさん» マジですか?!ありがとうございます!全然、いつでもコメントしてください! (2019年10月27日 17時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな x他3人 | 作成日時:2019年10月11日 18時

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