32.短刀たちに懐かれて ページ33
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貴「それでは、そろそろお暇いたしましょうか。」
乱「ええー、主さん行っちゃうの〜？」
とても残念そうに言う乱藤四郎さん。
…と、その前に彼は僕のことをなんて呼んだ？
貴「あの…乱藤四郎さん？」
乱「乱でいいよー。なぁに？主さん。」
貴「私、残念ながら審神者ではないんですよ。」
乱「えぇっ！？そうなの？たくさん霊力があるみたいなのに？」
五虎「そ、そうなんですか？主さま…」
そこで、こんのすけが一期一振さんに話したのと同じように、神に仕える立場であるから、主にはなれないのだと言って聞かせた。
……の、だが…。
乱「やだーー、ボクは主さんと一緒にいたいの〜！」
包丁「ねぇねぇ、お菓子持ってない？」
前田「お側に置いてはもらえないのですか…？」
異常な程懐かれてしまった…。
貴「わ、わかりました。今日は一緒にご飯を食べましょう。よろしいですか？小狐丸さん。」
小狐「ぬしさまがよろしいのであれば、何も言いますまい。」
本丸は危険だからと、こんのすけに猛反対されたので、離れでご飯を食べることになった。
今夜は人数が多いのでカレーを作ることに。
離れに戻ると、手伝ってくれると乱藤四郎さんたちが申し出てくれたので、一緒に料理をする。
貴「一期一振さんたちはよかったのでしょうか…」
乱「…いち兄はね、前の審神者のお気に入りだったんだよ。毎晩のように夜伽を要求されてて……身体には跡が残ってるみたい。…まだ、主さんを信頼するのが怖いんじゃないかな？」
貴「なるほど…」
乱「…後藤と厚は、薬研のことが心配なんだと思う。…信濃は、あの子たちのお守り。」
貴「そっか…皆、兄弟思いなんだね。」
昔のこと、兄弟のこと。
たくさんの話を、彼は聞かせてくれた。
そのどれもが楽しい話というわけではなかったけれど、彼なりに知ってもらいたかったのだろう。
信用されてるようで、とても嬉しかった。
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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (
レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佑菜 | 作成日時：2017年4月23日 18時
