31.お願い ページ32
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振り向くと、先ほど手入れをした二人のうちの片方の子。
？「ねぇ主さん、ボクは乱藤四郎。お願いがあるんだけど、いい？」
貴「はい、何でしょうか？」
乱「あのね？…えっと、その…き、兄弟たちにしていたみたいに、ボクもぎゅってして欲しいな…って…。」
貴「は、はい。そのようなことでよろしいのなら。」
照れ臭そうに下を向いて呟く彼を、彼の兄弟と同じように抱きしめる。
手入れは終わっているので、霊力は流さない。
乱「…あったかいなぁ…主さんって…こんなにあったかいんだなぁ…」
あぁ…彼らは、温もりを知らなかったのか…。
前任に傷つけられて、人の体温を、愛情を知らなかったのか…。
乱「主さん、あのね？薬研はきっと、ボクたち兄弟を守ろうとしただけなんだよ。誰よりも、兄弟を想うからこその行動だと思うんだ。だから…怖がらないであげてね？」
貴「そんなに兄弟思いのかたを、怖がるわけがないじゃないですか。」
僕がそう言うと乱藤四郎さんは、ふふっ、ありがとっ。…と、笑った。
一期「弟たちを救ってくださり、ありがとうございます。」
貴「私にできることは、これくらいしかないので……あぁ、一期一振さんも手入れを…」
こん「なりませんよ。」
小狐「ぬしさまは休むべきです。明日にしましょう。明日に。」
言葉の途中で遮られてしまった…。
貴「えっと…では、明日…で、大丈夫ですか？」
一期「いえ、自分は特に怪我はしておりませんので…」
断られてしまった…
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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (
レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佑菜 | 作成日時：2017年4月23日 18時
