65話 ページ17
どこだろうか。いつだろうか。
何もわからない状態で私だけがこの白い空間にたっていた。
この時何となくわかってしまった。
『境目...かな。』
多分彼方と此方の境目である。
でもね。こんな状況でも思ってしまったの。
『やっと...見れたぁ』
吐息多めで口から零れた言葉はきっと美月に聞かれたら殺られるw
そのままどこに続いているかもわからないのにゆっくり歩いた。
少し笑みが漏れた。
でもそんな私を向こう側から見つめる
私がいた。
｢ねぇ。なんで逃げたの。｣
私が言った。
『逃げたかった。それだけ』
私が答えた。
私はあの環境から...あの現実から逃げたかった。
だから私であることをやめた。花月であることを。
｢なんでここに来たの｣
質問ばかりな私に少し嫌気がさした。
『別に来たくて来たわけじゃ...』
｢うそ。本当はまだ迷ってた。ここに来たいと。来てみたいと。
そうじゃなきゃあんな行動とらない。直ぐにスタッフに言って確認してもらったりメンバーを端に寄せることも出来たはず
もちろん自分自身も。それなのにしなかった。
冷静だったはずなのに。｣
『そうだね。』
面倒くさくなった。だからサラッと答えて終わらせるつもりだったのに。
｢私はね。貴方に捨てられた感情の塊なんだよ。｣
なんてまた面倒なことを言ってきた。
返事をしない私に私は続けた。
｢愛されたい感情。泣きたい感情。痛い感情。愛する感情。あの時私に捨てられた心情でできたもの。｣
多分私に足りないのは...人間らしくないのは...あなたを捨てたから。
｢ねぇ。今も怖いの？貴方を愛する人がいるのに？｣
『そんな人...いない。』
｢いるでしょ？｣
私の返した言葉に食い気味に返事をしてきた。
何を今更。
｢なんでまだ分からないの？周りにいっぱいいるじゃない。
それはあなたのなんなの？｣
私の
『私の...宝物だよ。でもね。私が思ってたって相手が思っていなかったら？』
勘違いもいいとこよねwそう笑われて終わり。
｢そうやって人を必要以上に疑ってしまうところ。多分私の中に純粋に信じるっていう感情を置いてきたのかもね。｣
『...もういいんだよ。たとえ相手がどう思っていようとも相手に捨てられるまで守るだけ』
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nayu #crew(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!!今後のストーリー性は思いつきですがリクエストなどあったら教えてくださいね！楽しみすぎてやばいと言われると考えがいがあります！これからもご愛読よろしくお願いします！ (2019年8月31日 0時) (
レス) id: 8c874ced81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - おもしろいです！今後のストーリーがめっちゃ楽しみすぎてやばいですw更新頑張ってください！ (2019年8月30日 16時) (レス) id: 61b7b452c8 (このIDを非表示/違反報告)
nayu #crew(プロフ) - 檸檬さん» １話からですかね？ありがとうございます！図々しく実話入れちゃいましたw泣いたと言われると嬉しいような喜んじゃいけないような...でも少し気持ちに響くだけでとても嬉しいです！更新頑張りますね！ありがとうございます (2019年8月26日 20時) (レス) id: 8c874ced81 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 前作から見てきました。作者さんの実話が少し入ってるんですよね...感動してちょっと泣いてきました。更新頑張ってください！ (2019年8月26日 14時) (レス) id: 19c5a51d32 (このIDを非表示/違反報告)
nayu #crew(プロフ) - 牧村カノンさん» きっと、ネットにいる人って少なからず私みたいな人もいると思うんです。少しでも同じ人と気持ちを共有できて、そうでない人と歌い手を共有出来たらと思ってます！ほんとにありがとうございます！嬉しかったです！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 8c874ced81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花優月
| 作成日時：2019年8月24日 3時
