訳ありすとぷりメンバー

23話 ページ24

あれから沢山泣いた。沢山切った。




汚れた腕も足も全てバレないように外へ出る時は絆創膏みたいな肌色のもので隠している。




ほとんどはカーディガンだけどね。





私はむしょうにあいされたかったの。





誰でもいいから頭を撫でて生きてて偉いって。そう言って欲しかったの。




生きてることは当たり前じゃない。私たち人間はいつでも死ねるほど弱い。




脆いのだ。だから息をしてるだけでこうして生きてるだけでするべきことをしているのだからできたことを褒めて欲しい。





そう思ってしまうほど愛に飢えていた。




そんな歪んだ愛は誰かにあげられるものではなく綺麗な愛は私がもらっていい代物じゃない。





そう言ってまた自分を突き落として悲劇のヒロインを演じてるんだ。





自覚してる。わかってる。





...それでも愛して欲しいから...また、仮面を被るの。






でもそんな私の心を見抜いちゃうやつもいるんだよね。




電話




『もしもーし！さぁ！第5やろー！』





美｢..花月..優月さ、...泣いた？｣





『んー？』




美｢鼻声だからさ。なんか話したくなったらいつでも愚痴ってよ。聞くからさ。｣





『wありがとう！』






昔からそうなんだ。中学の時から目が腫れてたら気づいてくれたし、電話越しでも鼻声なのに気づく。









ほんとに...かなわないなぁ。

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