すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽61 ページ40

私が気づいたことに気づいたのか隠れるのをやめて部屋に入ってきた。






さ「すみません...聞く気はなかったんですが」




申し訳なさそうに言うさとみさんは顔を伏せていた。





そりゃ自分の国が欲しいと言われたらどんな顔をしたらいいか分からないだろう...




すると






ま「桃の国の王子様ですよね!!初めまして！まふまふって言います！突然なんですけど桃の国を是非うちに!!」






とまくし立てる公爵。







ま「僕なら必要時の投資はいつでも行います。国が潰れようもんなら全ての権力を使って建て直します。」






これ以上ない条件だと思いますよ！




と人当たりのいい笑顔で言う公爵。





若干そらるさんは眠そうだ。欠伸をしていた。





それとは逆にさとみさんは揺らいでいた。




これなら自分の国は明るくなるんじゃないかと希望を抱き始めていた。






さ「なんで...桃の国なんですか」






さとみさんはそういった。私も同じことを思っていた。






すると






ま「桃の花が綺麗に咲くのは桃の国だけです。僕はそれが欲しい...。綺麗な桃の国に戻して国を愛でたい。それだけですw」






まふまふさんは綺麗な声でそう言った。






もしかしたら今回の交渉は...



































勝てないかもしれない。









さ「俺は...」








本格的に揺らいできた。




浦島坂田船もソワソワして...ないわ...。






余裕そう...。それだけ信用されてるってことかしら。




そ「そちらは随分と余裕そうですね」





そらるさんが4人に言った。




浦「まぁ...うちの陛下は負け知らずなので」




志「それはもう怖いくらいにw」




セ「信じてるんで」




坂「逆に負けるところ見てみたいわ」





なんてプレッシャーをかけてくる。





全く...口だけ達者なんだから








私はため息をひとつ漏らしてから口を開いた。






『私なら不平等条約を解いてあげることができる』







声を張ってそういった。






すると分かりやすく目を見開くまふまふ公爵とすごい勢いでこちらを向くさとみさん。






ま「それずるい...」




『事実ですから』







まふまふ公爵は頬をプクっとふくらませた。




あぁ...女辞めたい←






さ「それ本当ですか？」






未だ信じられないと言う顔をするさとみさん









『ええ。本当です』






元からそのつもりだけど

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