すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽60 ページ39

翌日にもなれば城内はきっちりと片付いていた。




さすが仕事が早いわ。




そんなことを思いながら今日も自室で紅茶を嗜んでいた。




すると






コンコンとノックされる扉。




『はい』




と返事をすればかしこまりながら失礼しますと執事が入ってくる。




「公爵様がお見えになられました」




と言う執事に私も浦島坂田船も険しい顔をする。






『呼んだ覚えは無いですが...』




「それが...女王陛下にお話があるとのことで」





それだけを告げると話はもう無いようなので下がらせた。





『はぁ...手紙じゃダメだったのかしら...』




私が露骨に面倒くさがるのを執事たちは「まぁまぁ」
と絆した。




仕方が無いので客間に出向くことに。




私は4人の執事を連れて公爵の元へと向かった。




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客間について扉をノックする




『お待たせいたしました。』




と言って中へ入れば久しぶりに見る顔ぶれ...。






「お久しぶりです!!」




「どうも」









『お久しぶりです。まふまふ公爵にそらるさん』









まふまふ公爵は仲良くしている方でそらるさんは公爵のお付の執事さん。






このふたりとはなかなか波長が合わないためさっさとお帰り頂きたい






『手短に。ご要件とは？』






早速要件を聞き出すとなんということでしょう。






ま「率直に言うと桃の国が欲しいんです！！譲ってください！」



『却下』




ま「えぇ...」




そ「ですって。さ、帰りますよ」




ま「えぇ！？」






はっきり言うとまふまふ公爵はおかしい






いや、国をくれって言われてあげますって言う人いるの？






それに比べそらるさんはいくらかマシだ。というよりそらるさんはそれなりに分かり合えると思う。





2人と波長が合わないわけじゃない。まふまふ公爵と波長が合わない。






後ろの執事も笑いをこらえている。






そ「相手方の執事に笑われるこっちの身にもなってよ...」






そらるさんが可哀想になってきた...






ま「えぇ...でも桃の国欲しくない！？」





そ「いや別に」





『では交渉不成立ということで』






私は満面の笑みでそう言って席を立った。






部屋を出る扉へ向かおうとそちらを向いた時目が合った...。



















『さとみさん...』

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