すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽35 ページ3

『はい？』





と返事をすれば扉があき顔をのぞかせたのは浦田だった。





浦「こんな所にいらしたんですね。そろそろ戻りましょう。」




珍しく機嫌がいいのかニコニコとした笑顔でそう言ってきた浦田。





『ええ。そうね。戻りましょうか。』





先程まで考えていたことを放棄し私は浦田と一緒に自室へ戻った。






浦田はこんな所にいらしたんですねと言った。





でも彼は私がここにいることを知っていた。






医務官が用事で出ていることは知っている。誰もいないであろう医務室にわざわざノックをする必要も返事を待つ必要も無いのだ。




私がいると知った上でノックし返事を待っていた。






そして私がおかしなことを考えているのも見据えていた。





意識を戻すためだけにノックをしたのだ。






『本当にできた執事ね』




浦「なんのことですか」




『いいえ。なんでもないわ』






私の執事はできすぎている。








時々怖くなるほどに...














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自室に戻ると浦田以外の3人は既に揃っていて夕食までの時間を部屋ですごした。






坂「なぁ陛下」




『なぁに』




坂「今更やけどわざわざ婚約者候補として呼ばんでも良かったんやないの？」




坂田が急にそんなことを言い出した。






確かにその通り。別にそんな事しなくても普通なら不平等条約改正してあげるからで済む話だろう。でも





『じゃあ坂田はさ、1度「条約を結ぼう」って言われて結んだ条約がとてもいい内容説明だったのに実際結ばされた内容が実は不平等だったとしたら改正してあげるから拇印を押せと言われて素直に押すと思う？』






坂「いや、「また拇印押したら実は酷い条約やった｣とかやったら嫌やから疑うね」





『でしょ？お父様はとても酷い結ばせ方をした。今更信じてもらえるわけもない。だから信頼を得なければいけない。でもここに滞在してと言うだけじゃつまらないじゃない？だから面白くしてみようとそういう結果にしたわけよ』






ってなんで坂田はその事知らずに婚約者候補の話してたのよw






坂「なるほどぉw」






今更納得したのねw






志「今まで知らんかったんかww」






他の執事も爆笑してころげまくっている







女王の側近がこんなに騒がしいのもおかしな話だ...

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