御伽43 ページ19
あれから私はいつも以上に執務に向かっていた。
元々ななもりさんに呼び出された時には既にいくつかの範囲に絞れていたからだ。
総仕上げをし終えればきっと居場所がつきとめられる。そう思い食事を抜きにして紙とにらめっこ。
浦「さすがにご飯召し上がってくださいよ〜」
横でそういう浦田の声は聞こえていたがめんどくさいので聞かなかったことに。
坂「昨日の夜から食べてへんやろ...」
今はお昼時だが昨日の夜から食べていない。別に死にはしない時間よ。大丈夫。
どこの言葉にも返事はせずただひたすらに紙と紙を比べていると
セ「てい」
『ちょっ』
センラに眉間を押された。
『何すんのよ』
セ「シワがよってる」
志「睡眠もろくにとってへんからや」
坂「少し寝たら?」
などなど彼らの顔を見れば本当に心配されていることが分かる。
そういう顔を見ると心が痛む。
私だって寝なきゃかもって食べなきゃかもって分かってはいるけれど
『今やらないと明日には忘れてしまう。だから今やらなきゃ』
そう言ってまた紙に顔を向けた。
執事たちのため息が一斉に聞こえた。
あともう少しなのよ。ごめんねありがとう。
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『見つけた...』
日が傾き夕方の時間。晩御飯の時間になろうとする頃やっとななもりさんの母君がいるであろう場所をつきとめた。
父は指導力に感激したの。だからきっと指導に向く仕事だと思った。
父がまとめていた配属場所の書かれた紙。
彼女の名前と紙に印刷された名前を見比べていた。
この国に人が一体何万といるか計り知れない。
そんな中から見つけるのも骨が折れる。
彼女が配属されていたのはうちが経営する会社のひとつ。そこの指揮官として働かされていた。
と、同時にるぅとさんのほうも進めていたの。
実はお父様はるぅとさんの国の腕利き職人たちをこぞって連行しこの国の発展のために働かせていた。
彼の国が廃れているのはそのせい。我が国に職人を取られきっと何も作り出せなければ何も残ることがなかったのだろう。
元々彼の国は1番活気があって観光業も盛んだったのに全て父のせい。
尊敬していたお父様は裏でこんなことをしていたのね。死んで正解よ...
お父様...
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絶賛病み期中。 - 私めっっっちゃギャンブル好き(賭け事は決してしてません!あくまでそういう漫画が好きなだけです!例えば賭ケ○グルイとか、、、 (2021年2月5日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
mikiyuika(プロフ) - へへぇ(´∀`#)きましたよっ← (2020年12月18日 18時) (レス) id: 66d8b5925a (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ@家族_ぱぱ(プロフ) - 遅れすぎて悲しい(´;ω;`) テスト終わったよぉはーちゃんも私もお疲れ様だね! まふさんが、この前、HeySayJUMPに楽曲提供したんでしょ?凄いねぇ! あと、ころんくんが「アスター」出すのも嬉しい!(金欠恨む…w) 続編にもコメするね!(( (2020年12月15日 7時) (レス) id: 4d87f285ed (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - #よにん。@str48&変人系カップル&踊り子さん» ありがとうございます!! (2020年12月14日 20時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル&踊り子(プロフ) - テストお疲れ様です! (2020年12月14日 20時) (レス) id: 37e9e3d202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2020年10月24日 19時