すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽42 ページ18

な｢女王様折り入ってお話がございます」










ある日、私はななもりさんに呼び出された。

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別室に移り2人だけとなった部屋でななもりさんと向かい合って牽制している。



私が呼び出した訳では無いから私から話すことなんてない。実質ななもりさんの言葉を待っているだけなのだが




少しするとななもりさんは口を開いた。



な「俺の母上を返していただけますか」




急に発せられた言葉に私は驚かなかった。






なぜなら私のお父様が昔ななもりさんの母君を強制的に連行したのを最近になって知っていたからである。





















ななもりさんの母君はとても優秀な方らしい。指導力がありななもりさんのお父様を横で支えていたのは彼女だ。






それに感激したお父様は優秀な、ななもりさんの母君が欲しかったんでしょうね。






優秀な人材だからとこのすとろべりー王国に連れてきたらしい。





そんなこと私は知らなかった。彼らがこの城に来た時に資料で知ったのが最初。




それから私はずっと探している。未だに見つかってはいないがずっと彼の母君を探している。





これに関しては私がとやかく言えることではなかった。





2人とも立ち尽くしている状況の中私は彼に向けて誠心誠意頭を下げた。






『それに関しては申し訳ないと思っています。父がしたこととはいえ今、責任は私にあると思います。あなた方がこちらに来て初めてその事を知りました。それからずっと探しています。

必ずみつけます。それまでもう少し待っていただけませんか』




私にはもう母も父もいない。どれだけ待っても帰ってくることは無い。




けど彼にはまだ戻ってくる可能性のある母も国を治める父もいる。




ずっとお父様は寂しがっていると思う。




私のお父様と同じように。私のお父様以上に





頭を下げたまま自分の不甲斐なさを噛み締めた。





すると




な「顔をあげてください!!まさか探してくれているとは思ってなくて...」




ななもりさんは戸惑いながらそういった。






な「待ってます。なので必ず見つけてくださいね」






その言葉に私は頷いた。出された手を握ると会談成立というか。交渉成立というか。









『必ず合わせて差し上げます。』

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