すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽39 ページ13

やっと完全に熱が治り城内に復帰。


とは言ってもそれを喜ぶのは執事と少数のみ。


着替えて数日ぶりの城内を歩いた。




すると前から6人のあれが...。






なんで溜まって歩いてるのよ。




なんて思ったけどこっちも執事4人引連れていたら人のこと言えないか。




私はいつも通り貼り付けた笑顔で...と言っても笑えてないからほぼ真顔で





『おはようございます』





とドレスの裾を持って言う。






案の定




な「おはようございます！」



莉「おはようございます!!女王様!!」



ジェ「おはようさん」



こ「はよぉ〜」





とこれらはすぐに返してくれた。






ペコッと会釈だけする残り2人。





いつもならそうしたはずだ。







る「おはようございます」




『え、』






予想はハズレ、今日はるぅとさんが返事を返してきた。





熱でもあるのか？






後ろの執事たちからはニヤニヤとした顔が想像出来る。






他の王子たち、主にさとみさんは目を見開いていた。






すると




浦「フルーツどうもありがとうございました」



志「とてもいやされたそうですよ」



坂「色とかぁ言うてw」



セ「美味しくいただきましたw」




と挑発し始める執事共






その視線はるぅとさんに突き刺さる。








る「〜っ、なんなんですか！！」





恥ずかしそうにそういうるぅとさんは可愛い...







？？気でも狂ったかな私








フルーツを持ってきてくれたのがるぅとさんだとわかった私は彼に向き直り








『るぅとさんだったんですね美味しかったです。ありがとう』








と微笑んだ。今回は上手く笑えたと思う。心から思っていたから








る「体調管理くらいしっかりしてくださいね！？」







ぷいっと顔を背けてそういった。








いつもと違う彼に戸惑いもしたけれどこのまま上手くいくことを願うばかりだった。











その場を執事と去ると






な「るぅとくん！？いつの間に仲良くなってたの！？」




ジェ「最近まで毛嫌いしてたやん!!」




さ「裏切り者ぉぉぉ」




莉「てか体調管理とかフルーツとかって女王様寝込んでたの！？」





こ「僕のバナナ減ってたのってるぅとくん！？」









なんて言う声が聞こえてきた。











賑やかなのもいい事だけれど














城内ではお静かに

御伽40→←お話したいって人のみ!!

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す