必要としてくれるなら...。

9話 ページ12

今日はさとみくんとデートです。






珍しい組み合わせですが案外仲がいいのです。






『さとみくん今日もイケメンだね〜』





さ｢そういうAだって今日もえrいやん｣






これがいつもの挨拶。






『そのさー。みんなが言うえrいってなんなの？』







なんか意味違くね？って最近思いつつあるよ。







さ｢いやさー。まず、私服がエrい。｣





『どこが？w』




さ｢ダルーっと来てる感じ？鎖骨が見えてる感じとかさー。狙ってんだろw｣





『ちょーっとよくわかんないっすね』




全く持って意味わからんw




さ｢あとその仕草w首に手を添えてクスクス笑う感じ？｣






俺のよくやるくせ。首裏あたりに手を添えるんよねー。よく見てんな〜






『あー。それにえrさを感じるんだwそっかー。』






さ｢お前興味ねぇーだろw｣







あ、バレたw






『まーねw』






そんな会話をしてどこかカフェに入ろうとした時







1｢お兄さん達今暇ー？｣






とテンプレのよく聞く言葉をかけられる。





さとみくんもやべっ、って顔でこちらを見る。






2｢ちょっとお茶でもしませーん？｣






ベタベタとくっつかれてキッつい香水の匂いがするw





さ｢いや、俺らこれから用事あるからさ〜｣






とやんわり断るさとみくんイケメンだね





1｢えー？でも急いでる感じなかったしー。ちょっとだけだから！ね？｣






上目遣いをする女。








俺やったら白目になりそうw







2｢いいでしょー？｣








こっちもこっちでゆずる気はないらしい








困ったなぁ。という顔をするさとみくん。









ここまで無言貫いてる俺すごくね？








よし！ここは一芝居うちましょう！







俺はチューニングもろくにせず久しぶりの女声を出した。









あー。元々はこっちが地声のはずだったのになー。









そう思いながら女がつかんでいたさとみくんの腕を俺が掴みぎゅっとつかんで声を上げた。

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