175 男の意地 ページ49
『ちょちょ！光くん！いいって！』
光「食べたいんじゃないんですか？」
『食べたいけど………お金ないし……』
そう言うと、光くんはニッコリ笑った。
光「俺が出すので大丈夫ですよ、気にしないでください」
注文を終えた店員さんは、戻っていった。
『わ、私も出す！』
光「大丈夫ですってば、女子に奢らせるわけにはいきませんよ」
光くんの言葉に、私もまけじと言う。
『私だって、後輩に奢らせるわけにはいかな……』
私が言い終える前に、光くんは人差し指を私の唇にあてた。
光「男の意地ってやつです。彼氏なんですから、奢らせてください」
ね？と微笑んで言う光くんに、私は顔を赤らめておとなしく頷いた。
光くんは笑って「いい子です」と言って頭を優しく撫でた。
『わあ、美味しそう！』
目の前のケーキに目を輝かせる私を見て、光くんは目を細めた。
『美味しい！』
光「本当に美味しそうに食べますね」
『うん！』
光くんはクスクス笑いながら、自分のケーキをつついた。
光「Aさん。この後、どうしますか？なにかしたいこととかありますか？」
光くんの言葉に、私は少し考える。
『うーん………どうしよう、まだ時間あるよね』
光「大分ありますね……」
ケーキを食べながら二人で考えていると、ある会話が聞こえてきた。
「この後どうする？」
「んー……あ、水族館とかは？」
「確かに、今安いんだよね」
「特にカップル割引なんかスッゴい安いらしいよ」
「なんか不公平じゃない？そういうのって」
「まあね」
ふと光くんを見ると、光くんも私の方を向くところだった。
光「………水族館、行きますか？」
『光くんがいいなら……行きたい』
私が答えると、光くんは笑った。
光「Aさんが行きたいなら、いいですよ。行きましょうか」
光くんの言葉に、私は頷いた。
光「やっぱり、人混みすごいですね」
『まあ、今は結構混んでる時間帯だからね』
水族館に行くと、やはり人混みが激しかった。
おろおろしている私を見て、光くんは手を伸ばした。
光「握っててください。離れないようにです」
『うん！』
差しのべられた手を握り、私達は手を繋ぐ。
入場券を買うために、私達は列に並んだ。
係と人は、私と光くんを見てわかったのか、チラリと見ると精算する。
「合計1400円です」
さも当たり前のようにお金を出した光くんを見て、私は言った。
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姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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