黒薔薇が咲く監獄にて。II

25. 〃 ページ46

『潔も多分、そう思ってる。』




嫌

嫌
嫌
だだ
だ


今はもう、キモチ
とかエゴとかどーだっていい＿＿＿＿


死んでも勝つ!!!





死んでも勝って潔を取り戻す!!

これが俺の声だ!!!





予想外の蜂楽のプレスを間一髪でかわし、この隙を凛は狙ってくるから一手(ワンテンポ)速く右サイドの千切へ。



『さぁ、最高潮(クライマックス)だぜ...』



待って。待ってくれ...！まだ終わらないでくれ...！！



千切が蹴り出したボールの先はA...と凪。



『もらうよ、青髪のお嬢さん。

助演男優賞。



持ってけ、潔世一(ストライカー)』





『最高だ、お前ら...』





狭いけど狙える！！

待ってくれ潔...！



これで終わりだ！！

もう一度だけ...



潔･凪･馬狼･千切(おれたち)の

俺に最後の



勝ちだ!!

チャンスをください____





この場の大抵の人は皆入られた･入ると思っているボールは瓜を描きながらゴールの右上目掛けて飛んで行った。






...が。






｢＿＿＿＿クソお邪魔します。｣







...！？A...、どこまでお前は...





＿＿＿＿そして、少年は歩き出す。




『泥臭オシャだ、A』

『行くぞ、カウンター。』




＿＿＿＿'' 自分の声 '' だけを道標に。




━━━━━━━━━━━━━━━



蜂楽からのカウンター！

ここで俺が抜かれたら一発失点で試合終了(ゲームオーバー)...！！

25. 〃→←25. 𝐋𝐀𝐒𝐓 𝐏𝐋𝐀𝐘＿＿＿＿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す