黒薔薇が咲く監獄にて。II

25. 𝐋𝐀𝐒𝐓 𝐏𝐋𝐀𝐘＿＿＿＿ ページ45

『待てコラ！！何度も同じ手を喰らうかよ！！』


『ナイス馬狼！凛を集中マーク！！潰すぞ！』




Aと凛の連動パスを繰り広げられるが、凛に馬狼と千切が食らいついては集中マークをしている。


...しかし凛は馬狼･千切(ふたり)が足を出す前に蟻生へと高軌道の球(ボール)を蹴り出す。





『！(俺がAをマークしているから凛は蟻生へ...！？)』




凪視点で蟻生からボールを奪うにはトラップで勝負しかない、最高到達点は捨てて１回蟻生が受けた球の浮いたとこ！



横取りトラップ！





『不届き者が...しかし、お粗末』



『四肢なっが...ナナフシか！』





すぐに飛び上がり、凪に横取りされたボールをまた横取り返した蟻生は＿＿＿＿Aを自由にさせまいと付き纏う潔の後ろ居た蜂楽に渡された。




『潔世一...抜かりなく邪魔だな...

でも、こっちが自由(フリー)だ。』





俺は今...試されてる！俺に何が出来るのか...


誰に出せばいい？
'' パス '' か？
いや自分でドリブルで切り込んで...
その後はどーする...！？
みんなは俺に何を望んでる...！？
教えてくれ '' かいぶつ ''
俺は何をすればいい？


どうすればあの3人は俺を認めてくれる...？





『ナイスちんたら！！』




脚で蜂楽に追い付いた千切はボールを奪い、セカンドボールを馬狼へと出していく。




『奪取(ジャッカル)！』



『行くぞ！カウンター！！』




千切･馬狼、凛が先陣を切ってはフィールドを駆ける。
それに合わせてAも駆けるので潔も喰らおうと追い付いていた。





『らしくないじゃん、ワザと負けてくれるつもり？

つーか、負けても自分が選ばれるとかまだそんなお花畑？



正直俺は＿＿＿＿




今の蜂楽はいらない。


勝ったらAが欲しい。』

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