黒薔薇が咲く監獄にて。II

24.'' かいぶつ''たち。 ページ39

＿＿＿＿あれ、



なんで？、俺はここに居るのに



せっかくひとりじゃなくなったのに＿＿＿＿。


さ ん に ん
潔･A･凛の世界に、俺がいない。




潔が蹴ったボールは凪に引き渡され、別の場所へと移動しようにも凛が追い付いていき。凪には蟻生がマークしてあるのでAはこのまま戦場(フィールド)を見渡しながら駆け上がる。






なんで…3人とも…俺の知らない世界(ところ)でサッカーすんの…？





凪を利用して再度、潔にボールが引き渡された。





置いていかないでよ…



俺にとってお前らは''かいぶつ''なのに＿＿＿＿






お ま え ら
潔･A･凛にとって蜂楽(おれ)はなんだ…？






_'' 自分の声に従う '' コトを意識したらどうかな?






『！！』






━━━━━━━━━━━━━━━


＿＿＿＿俺も含めて全員スタミナの消耗が激しい…


そりゃそうだよな…。



こんな高次元(ハイレベル)なサッカーの中でほぼ全員が常に限界値(MAX)のパフォーマンスを出し続けている…

その中でのコンディションの低下っていうこの状況は…




思考すれば思考するほど、'' 潔世一 '' を形成するパズルのピースがバラバラに散っていく。





出せるパスや動き出しの質にも影響を及ぼす＿＿＿＿


この変化を先見(キャッチ)した方がこの終盤戦を制す！！




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