閑話休題 ページ13
「こんな感じの二人ください」というお題ガチャから、「自分のことをかわいいと言ってくる太宰に眼科を紹介したい蠟月。」です。
太宰くん自分のことをかわいいと言ってくるようになった。
けれど、生前よりも尚更容姿に自信のない今のこの見た目でどこが可愛いのだろうか。
しかも、最近おれ自身それに悩んで鏡の前で悩んでしまうという重症にまで…… 駄目だな、事態は深刻だ。
一刻も早く、太宰くんに腕の立つ眼科を紹介しなければ。
「と、いうことで、いい眼科を知らない？」
「そやさかいって、なんでワシらに聞くんですか」
生前、眼科なんていかなかったから、太宰くんの悩みを一番話せそうな、太宰くんを除いた残りの無頼派三人にも聞いてみる。
すると、オダサクくんが呆れたように聞き返してくる。
一連の話を聞いていた?
太宰くんにいい眼科を教えたいんだけど！
にしても、自 殺できるんじゃないかとか言って変なもの食べたんじゃないだろうな、いや、流石の太宰くんもそんな馬鹿なことはしないか。
しかし、太宰くんはいったいどうしたというのだ？
「太宰くんと仲のいい無頼派の君らなら何か知ってるんじゃないかって」
「だがなぁ、俺らだって頻繁に眼科なんて生前もいかねかったしなぁ」
「そもそも思念体である俺たちを診てくれる眼科なんてあるわけねえしなぁ……」
弱ったなぁ…… と言いたげな二人にも当てはなさそうで、現状は八方塞がり。
四人で頭を突き合わせて思わず諦めの滲んだ溜息が口からこぼれ出る。
腕の立つ眼科のあてはなく、太宰くんを治す方法も思いつかないしなぁ……。
やはり、補修をしてだざいくんをなおすべきか？
でもどうしてかわからないのに？
あれが普通だとしたら、洋墨のむだ遣いというものだから、そうなうことは避けたほうがいい。
「せやけど、太宰クンはいっつも芥川せんせのこと男前やら言うてるさかいいけるでは？」
「よし、こうなったら仕方がない。太宰くんを補修しよう！ 怪我はしてないけど、目が悪いんだったら仕方がないよね。洋墨はあったっけ」
思考を放棄したように、明るい声でオダサクくんが諦めろと言ってくる。
ああもう、こうなれば自棄だ、と席を立ち、それを檀くんに止められる。
唯一知っている眼科に太宰くんを紹介するしか道はない……か。
だが、そこで俺らみたいな思念体を診てくれるかは別問題だ。
「あれ、お前ら、何してるの？ あ、先生！ 今日もかわいらしい！」
「眼科に行こうか」
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のんしゅ(プロフ) - しばらく更新停止するつもりです。ほんとすみません。できるだけ早く投稿できるようにしますので、待っていてくださると嬉しいです。 (2022年2月11日 17時) (
レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
文ストファン - いつ見ても面白い！！！！！！ (2022年2月11日 14時) (レス) @page27 id: 643207991d (このIDを非表示/違反報告)
のんしゅ(プロフ) - わぁぁぁ！ ありがとうございます！ すごく励みになります！ 若輩者ですが、頑張って投稿始めようと思います (2022年1月30日 22時) (レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
文ストファン - ヱァァァァァァァァァァァァァァァァ素晴らしい作品ありがとうございます！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page27 id: 9e1177ce22 (このIDを非表示/違反報告)
のんしゅ(プロフ) - 十話ごとに閑話休題を入れるつもりです。もし短編リクがあればコメント欄かボードにお願いします。 (2021年6月6日 13時) (レス) id: b8f455d9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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