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74. ページ26

まぁ、初めたのはここ数年、親父が王都に言って、おれが領地の管理をし始めてからだ。
感謝祭は推奨されているだけで、義務ではないし、お金もかかるからな。


「花休みの長期休暇です。花休みの四日目に感謝祭があります。特にそれ以降花休み中にやる行事はありません。お好きなタイミングでおいでください」

「はいはい! 一緒に行って一緒に帰るで!」

「うらたさんとセンラは? あ、もちろん俺も行くからな」

「あっ、俺多分一日城に顔出さなきゃ」

「センラも帰らないとやわ」


いや、ウラタ様が早く帰らないといけないなら、シマ様もサカタ様も残れないのでは?

そんなことを思いながら、領地に飛ばすための魔力を練る。
下手に狙われないように、大きめにして、早く飛べるように風を切りやすくする。
練り終わったらプログラムを組み込む。
領地まで飛んでいって、屋敷のメイドに見つけてもらったら、いつ頃帰るか、王太子殿下と宰相子息、二人の護衛騎士が来ること、その人達はいつ来るかなどを送るように組み込む。


「一緒に行って、10日前くらいに帰るのが良いかな」

「さかたんもまーしぃもうらたんについてかなきゃですもんね」


わかりやすく肩を落として残念がるサカタ様と、それを慰めるシマ様。
四人の会話を聞きつつ、メッセージで唯一欠けていた、王族たちがいつ来るかを最後に組み込み、領に飛ばす。


「僕もずっと一緒にいたかった〜」

「あなたがずっと一緒にいる相手はウラタ様ではないのですか」


いきなりハグをして、同情心を揺さぶるような言動をする。
いや、どっちかというと犬か。
いつもどおり返せば、わかっとるけど〜なんて言ってまた頭を擦り付けてくる。
本当に何だこいつは犬なのか。


「ルシフくん困ってるやろ、そこまでにしとき〜?」

「なぁセンラも思うやろ? まーしーも」

「え俺ぇ!? まぁ、うらたさんとさかたとセンラくんとルシフでおったら楽しいやろけど」

 
首根っこを掴むようにおれからサカタ様を引き剥がしたセンラ様に、涙目で訴えるサカタ様。
そして、その話題をそのままシマ様にも振る。
いきなり指名されて驚いた様子のシマ様は、軽く笑顔を浮かべつつ、普段の四人におれを加えた状態で話す。
特に楽しくはないだろ、絶対。


「ともかく、一緒に来るのは構いませんが、二日目に出ますので、一緒に来たいならそれに合わせてください。仕事があって、おれは遅らせられないので、お手数ですが」

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のんしゅ(プロフ) - ほんとですか!? 教えてくださりありがとうございます (2022年6月30日 19時) (レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オリジ/ナルフラグが立っているようですので、外していただくようお願いします。 (2022年6月30日 8時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんしゅ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年5月15日 1時

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