二十一話目 ページ23
朝倉Side
数日後、俺はまた東京の呪術高専に来て居た。
今回は五条先生と一緒に正規ルートで入って。
「ええと、体術専門で短期間教える事になったらしい朝倉志木です。云うてそんなに年齢は変わら無いので気軽に呼んで下さい」
「朝倉じゃねぇか」
「こんぶ」
「誰だこいつ、知り合いか?」
「志木じゃん!」
「あのときの」
「誰よ、あんた」
ええと、名前は覚えた筈。
禅院さん、狗巻さん、パンダさん。
虎杖さん、伏黒さん、釘崎さん。
皆それぞれ、違う反応を返して呉れる。
呪術高専に呼ばれたのだ。
本当はリーダーも居る筈だったのだが、仕事が有るから行け無い、と断ったのだそうだ。
空いたら行く、とだけ付け足して。
おれだって仕事が有るのだが、社長に話したら行って来い、と言われた。
人使い荒くないですかね?
「禅院さん、伏黒さん、その説はどうも。虎杖さんはあれから怪我してないですか?」
「応!」
社交辞令として言葉を交わす。
虎杖さんは相変わらず元気だ。
「志木センセー、何するんですかー?
てか肌白くないすか?なんかスキンケアしてます?」
「ひぇ、何もして無いです。何かごめんなさい。後釘崎さん、呼び捨てで構いませんよ。おれどうせ15歳なので」
釘崎さんが此方に近付き、質問をして来る。
すきんけあ?は良く判ら無いので、俺のして居無い事だろう、と思って返答する。
早く答えろ、と云う圧が酷かった。
「十五歳?やば、俺らの一個下じゃん」
「落ち、落ち着きなさい!嘘をついている可能性も……」
年齢を明かすと、大半の人が驚く。
だからおれ、そんなに老けて見えるのか?年相応の顔だろ?
酷いなぁ。
「いや、こいつ、俺と同い年だよ。従兄弟だもん」
「従兄弟ォ!?」
「こんぶ!?ツナマヨ、明太子!?」
虎杖さんが事実を肯定する様に更に情報を追加する。
其の言葉にまたしても驚き、ぎゃあぎゃあと騒ぐ。
狗巻さんはお握りの具で驚いて居るが。
いい加減頭が痛く成って来た。
「いや確かに幼い顔だし童顔だし身長私より小さいけど!」
「先生やってるから22〜3だと思うだろ、普通」
「お、おれだって身長伸びますよ!(多分)成長期ですし!?(多分)釘崎さんは流石に越しますし!?」
驚きながらさり気無く貶して来る二人に対し、おれも精一杯の反抗をする。
暗い時間迄働く時も有るし、全然身長が伸びないので、本当に釘先さんを越せるかすら怪しいが。
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