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「いらっしゃいませ〜」
えっ、今日いないやん
コンビニ全体を見渡してもいる様子がない
くそ…タイミング悪すぎる
「でさでさ昨日木下くんがさ〜」
「え？まじで？」
店内には俺しかいないから
店員数名が雑談していた
…もしかしたら情報を聞けるかも
雑誌を手に取って適当に取り目を流した
「Aちゃん本当に大丈夫かな〜？」
「どうしたの？」
「最近聞いた話なんだけどね、昔お母さんが他界してお父さんが大切に育ててくれてて」
…もしかして、あの子の話か？
「通いたい大学にお父さんが通わせてくれて、しかも一人暮らしだから…シフトいっぱい入ってる理由がわかったわね」
「可哀想ね…本当にいい子だし、気を使える子ほど心配になるわ」
そうやったんや…
あんな夜遅くまでバイトして
…健気に頑張ってるのか
その翌日もそのまた翌日も
私服で行ったり
仕事の帰りに寄ったり
彼女の色々な姿を見た
いっぱい笑って、優しくて
話したこともないのにめちゃくちゃ惹かれた
･
ﾋﾟﾋﾟｯ
脇から取り出すと
38.5℃
「湊さん熱っすか…！？さすがに高すぎっすよ！帰りましょ」
「んーー、そうやなみんなに移したらあかんし、ごめんなまかせた」
出勤してから皆に顔が赤すぎるとつっこまれ
測ってみると案の定高温だった
今日は配信したかったんだけどなぁ
(風邪ひいちゃっちゃ🥲回復するまでしばしお待ちを)
ツイートっと
暗くなった道をとぼとぼ歩く
…Aちゃん……元気かな
顔が見たい…店内に入らなかったら移らないかな…寄ろうかな
俺、どんだけ好きなんだよ
足に力が入らない
でも、会いたい
Aちゃん…
『ち、ちょっと！』
そこから意識は途切れた
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緑(プロフ) - まなさん» ありがとうございます！ (2022年3月16日 2時) (
レス) @page43 id: 79f067e2a7 (このIDを非表示/違反報告)
まな - めっちゃキュンキュンします！更新楽しみにしてますねー (2022年3月9日 14時) (レス) @page42 id: 24df82e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑 | 作成日時：2022年2月25日 0時
