。黒歴史 ページ10
「と言うか俺になんの用。」
「別に。」
「いやなんで来たんだよ!」
「何も無い。」「じゃあ来んな!」
えぇ…怒らないでよ…
ツンなんだもん。
「何とか言えよ!」
「…ん」
「いや返事になってねぇっ!」
“ん”は立派な返事だよ。
「もういい、帰る。
ストーカーすんなよな。」
あれぇ…今回も失敗…
はぁ……自信なくすわ。
仕方なく、自分の家に帰る。
流石に追いかけたらストーカーになるからね。
そのつもりじゃなくても。
……変わったよなぁ私って。
飾ってある昔の写真を見て思い出す。
今の私にとってみれば、黒歴史かな。
_小中学生の頃、私はね。
想像できないかもしれないけど、
クッソ真面目で、勉強出来て、読書家で。
そして、相当な根暗だった気がする。
でも、周りには大人しめの可愛い女の子と認識されていたから不思議だ。
おそ松達ともクラスが違うから、
休み時間とかは一人で小説読んでた気がするな。
別に虐めとかはなかった。
けど、どことなく皆私と関わろうともしないでいた。
当たり前か。
暗い奴と関わりたい人とか何処にいるんだって話。
人と真面に会話できなかった。
今で言うと、アガリ症ってやつ?
明るい人達なんて、同じ人間と思えなかった。
でも、友達が居ないのはやっぱり寂しくて。
同じ中学の人が居ない高校に入る事を機に、性格も変えようと思った。
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年1月29日 16時