。ツッコミに目覚める ページ7
はっと起き上がる。
痛い。痛いわっ……
｢カラ松ぅっ！！
真似ダメだったよ！
蹴って貰えただけだったようっ！｣
｢蹴って貰えたなら良かったじゃないか。｣
｢まぁ、そっか。｣
｢何その会話！怖いわ！
蹴って貰えて嬉しい奴とか何処にいんだよ！｣
｢ここに居るってば。｣
｢おまえの他にな！？｣
｢居るんじゃないの……知らんけど。｣
｢居ねぇよ！！！｣
｢どしたのおそ松……ツッコミに目覚めた？
それとも熱出た？看病はしないよ？｣
｢誰のせいだよぉぉぉ！
おまえのせいだよぉぉぉ！｣
｢自己解決、ありがとう。｣
もうおそ松とは会話が出来ないと思い、部屋を出る。
多分私はノーダメージだ、きっと。
次。猫っぽくツンデレに……か。
｢にゃん……？｣
にゃんにゃんしてればいいの？
｢おうおう、この案をだしたチョロ松とやら。
これでいいのか。｣
雑誌を読んでいたチョロ松に聞く。
は？
と返事がきたきり、返ってこない。
｢ツンデレってなに……にゃん。｣
｢見苦しっ……｣
｢んだと？｣
｢見苦しいわぁ……｣
｢この私がそなたを殴ってあげようか、ああん？｣
｢僕Mじゃないんで、結構でーす。｣
｢おまえの決定権はねぇんだよぉぉぉ！｣
｢じゃあ、何で聞いたの？！｣
いや、何となく？
と、チョロ松に掴みかかりながら言う。
部屋に入ってきた十四松が、
ヒッと小さく悲鳴をあげているが、お構い無しだ。
ツンデレって聞いた事あるけど、いざ実践となると難しい。
だってツンデレって元々の体質の事でしょ。
演技とか……無理無理。
カラ松語は何とかいけたけど、ツンデレは無理っしょー。
え？普通逆？
それは、君が普通じゃないんだよ。
ね？(圧)
十四松直伝の、卍固めをチョロ松にしていると師匠からお褒めの言葉が。
｢上手いねー！！｣
｢ありがと師匠ー。｣
｢十四松！
実の兄がサイコパス女にこんな事されて助けようと思わないの？！｣
｢あﾞあﾞぁﾞ？誰がサイコパス女だってぇ？
えﾞぇﾞ？｣
｢いだいっ！いﾞだいっでぇぇぇ！｣
｢チョロ松兄さん頑張ってー！｣
｢助けろよーっ！！！｣
はっ、いい気味。
ニヤッと笑っている顔をトド松が見ていたことは知らなかった。
｢うわ……カラ松兄さん以上にヤバいよ……
結構なS体質なのに、サイコパスとか手に負えない……｣
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年1月29日 16時
