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。思ってたこと ページ14
しかし、その手は十四松に掴まれていた。
｢お願い。
一松兄さん、ちょっと可笑しいだけだから……
A、居なくならないで……｣
余裕がなかった私には、
控え目な十四松が気に食わなかった。
プッツンと理性が切れた音がした。
｢何？！
人に不快って言われる気持ち、分かる？！
言われたことないのに。
ずっと……
一生懸命、好かれやすい人になろうとしてたのに！
誰にでも、好かれていたかった。
そんなの可笑しいって分かってる。
でも、中学生の頃みたいに、
友達が居ないのは嫌だったから！
根暗な性格、直したくて、ずっと努力してたのに！
何が分かんの？！
君達に私の何が分かるって言うんだよ！
知ってたんでしょ？
でも私の気持ちが分かるわけないよね。
そして、一松のその暗いところ、大っ嫌い！
そんな奴に、不快だなんて、言われたくない！
それにいつだってっ……｢やめろ、A。｣
カラ松っ……｣
無我夢中で叫んでいた。
カラ松に制され、口を噤み一松を見た。
そこには目をハッキリ開けて、
涙を溜めた一松が。
｢……俺もおまえのそーゆーとこ、
大っ嫌い。｣
と、私を睨みつけながら言い、部屋を出ていってしまった。
｢……お兄ちゃん起きたんだけど、どーすればいいチョロ松。｣
｢静かにしとけクソ長男。｣
｢はい。｣
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年1月29日 16時
