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佐｢ただいま〜！…って、あれ、照は？｣
勢いよく扉を開いて室内に飛び込んだ佐久間は、何時もなら帰ってくる｢おかえり｣という声が聞こえないことに首を傾げる。後から入ってきた翔太も少し辺りを見回すと、何かに気づいたように居間に駆け寄った。
翔｢多分出かけたんだろ、ほら、照の首飾り。｣
涼｢…でも、照、出かける予定無いって言ってなかった？だから留守番頼んだんだけど…｣
羽織も無くなってる、急な用事でもできたのかな、と涼太が首を傾げた。
翔｢…暇になって、阿部達の方手伝いに行ったんじゃねぇの？幾ら彼奴ら3人居るっつっても、廃墟の片付けなんざ中々終わらないだろうし。それか、ふっかと一緒にラウール迎えに行ったか。｣
佐｢でも、だとしたらふっかの分も無いと可笑しくない？ふっかだって知らない訳じゃ無いし。って事は、ふっかが出掛けた時は照居たってことだよね？｣
涼｢恐らくは…まぁ、皆帰ってくるまで分かんないけど。一寸出掛けてるだけかもしれないしね。｣
佐｢んー、そーだね〜。取り敢えず待つしかない、かぁ〜｣
辰｢ただいま…って、何？何かあったの？｣
ラウ｢ただいまー！！｣
扉の向こうから、小さな白い頭がひょこ、と覗く。続いて入ってきた辰哉は、此方に向いた三対の眼にきょとん、と目を瞬かせた。
涼｢辰哉とラウール、おかえりなさい。…急にこんな質問するのもなんだけど、照は一緒じゃないの？｣
辰｢え？照？…一緒じゃ、無いけど…？｣
翔｢帰って来たら居なかったんだよ…てっきりふっかに着いてってんのかと思った。｣
辰｢え？俺が家出た時は確かにいたけどな…用事済ませて、ラウ迎えに行って…まだ一刻ぐらいしか経ってないと思うけど。｣
佐｢うーん…向こうの依頼手伝いに行ってるのか、個人的な用事で出掛けたか、…考えたくは無いけど、なんかあったか、ってとこだな。｣
涼｢…でも、なんかあったにしては痕跡が無さすぎる。首飾りを置いていったのも、きっと本人だろうし…｣
ラウ｢…？
辰｢あ〜…まだ、どこ行っちゃったか分かんないけど、絶対帰ってくるから大丈夫だよ。｣
四人(ラウールは何が起きているか分かっていない)の間に流れた静かな空気を割いたのは、何時にない荒々しさで開かれた扉。驚いてそちらに目を向けると、目を見開いて瞳孔が開ききった亮平。何時もはサラサラな髪が随分乱れている。
その手には、見覚えのある小刀。
亮｢っ、照が…っ！｣
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あゆ(プロフ) - 定期的に読み直しさせて頂いてるのですが、めめこじが好きなので橙玉ト虚空ノ暗黒の続きも楽しみにしています！無理のない範囲でいつか更新して下さったら嬉しいです。 (2021年10月23日 11時) (
レス) @page14 id: 6ef3ec4d5d (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - あゆさん» あゆさん、コメントありがとうございます！読み返して頂けるだけでもありがたいのに、定期的になんて…作者冥利につきます！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: bc0aa38375 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - ユウさん» ユウさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです…！ゆっくりですが、楽しみにしていただけるのなら頑張りますね！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: bc0aa38375 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 千夜さん» 千夜さん、コメントありがとうございます！待ってていただけたなんて嬉しい限りです…！少しずつですが更新するので、よろしくお願いします！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: bc0aa38375 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 定期的に読み返していたので更新嬉しいです！一気にでも1話ずつでも、無理のないペースでの更新お待ちしております〜！ (2021年10月8日 1時) (レス) @page15 id: 6ef3ec4d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2021年3月7日 9時
