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天狗「っ！あ、がっ…！なっ、何っ？！」
突然右目を抑えて呻き始めた天狗を見て、怪訝そうな顔をした辰哉を除いた妖達が揃って口角を上げる。
照「…目黒か。」
佐「ってことは阿部ちゃん達も参加でやんすね〜！にゃは、愉しくなりそう！」
翔「総力戦になるとは思ってなかったけど。」
涼「まぁ、さっさと終わらせて子供たち助けないといけないしね。」
亮「…さて、此の戦い、どう『組み立てる』のが最善か…」
蓮「…康二、怪我はすんなよ。」
康「分かっとるよ…めめも、気を付けてな。」
天狗「百目…貴様か…！小細工を働きおって…っ！」
抑えていた手をぶらりと垂らし顔を上げた天狗の目を見て、辰哉が思わず呟く。
辰「っ右目が、黒くなってる…?!」
蒼が混ざった不思議色だった右目は、底を覗けば吸い込まれそうなほど真っ黒に染まっていた。
蓮「俺の『チカラ』っす。…しょっぴ、そろそろ来る。」
翔太「りょーかい…」
静かに蒼色の矢をつがえた翔太に、何事か、と辰哉が目を瞬く。すると、かんっ、と乾いた音を立てて天狗が地を蹴って照達の方へ飛んだ。
亮「照右前回避！佐久間は下から攻撃して！舘さんと康二、技使っていいよ！俺が援護する！」
蓮「しょっぴ！」
二人の指示を聞き分けて、妖達は同時に動き出す。
佐「っよっ、と！」
天狗「この猫童めが…！」
亮「そっちには行かせねぇよ…『
体を捻って佐久間の爪を避けた天狗が後ろに飛ぼうとすると、亮平が上から大量の黒い羽を鋭く飛ばした。
涼「…『狐火夜行』」
康「『
無数の焔の玉と、足元から舞い上がる雪で出来た桜の花びらが渦を巻く。獰猛なまでの美しさに辰哉が息を飲むと、前に立っていた目黒が右目を手で覆った。
蓮「『
翔「言われなくても…！『竜紋飛燕』っ！」
天狗「ぐぁっ…！」
天狗の体がぐらりと揺らいだのを逃さず、目を眇めた翔太が矢を放つ。真っ直ぐに飛んだ其の矢は、過たず天狗の左脇腹を抉った。
高下駄をはいた巨体が傾く。其の奥から飛び上がった照の目は、手に持つ太刀の銀光を反射して紅く尾を引いた。
辰「っ照！」
辰哉が叫ぶのと殆ど同時、降り下ろされた太刀は空間をも切り裂いて天狗を袈裟懸けに斬り倒す。天狗の断末魔にも似た叫びが、空間に木霊した。
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莉月(プロフ) - 優さん» こちらこそリクエストありがとうございました！楽しんでいただけていたら幸いです。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月27日 7時) (
レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - お話書いて頂きありがとうございました！これからもお話楽しみにしています！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - リクエストはここで締め切らせていただきます！リクエストしていただいた皆様、ありがとうございました！お話になるまで、少々お待ちください。 (2021年1月6日 11時) (レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - さのちゃんさん» 最後の一枠なので大丈夫ですよー！リクエストありがとうございます。 (2021年1月6日 11時) (レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
さのちゃん(プロフ) - まだリクエスト大丈夫でしょうか？橙くんが怪我して敵に捕まって黒くんがすごく怒るお話を読みたいです。よろしくお願いします！ (2021年1月5日 21時) (レス) id: f84afddcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年5月30日 12時
