後日談ーカフェへ行こう ページ10
カウンセリングが終わったAは、
頭痛を訴えて布団に拘束して一日を過ごした。
それから一週間がたち、休日がやってきた。
「カフェ…」
「カフェ行こうな。じゃあ、ちょっと熱を測らせてくれ」
カフェにつられ、今日は朝の検診もスムーズにしてくれた。朝は人通りが少ないため、行くなら今だろう。
「行くか」
「やったあぁ！」
カフェ――
ログハウスで出来た、モダンな雰囲気あるカフェ。
ここのオーナーは江��定志さん、
愛称はおじぃの優しいおじいさんで、
Aが懐いている人の一人だ。
「いらっしゃい、今日もカウンセリングのついでかい？」
「違う〜カウンセリングの御褒美だけど、今日はついでじゃないよ〜」
「そうかい、林くんもAもいつものでいいかな？」
Aはロイヤルミルクティ、俺は珈琲のブラックを毎回頼む。
Aは苦いものを飲めず、かといって甘すぎたものも飲めないめんどくさい舌のため、いつも丁度いいと頼むのはミルクティだ。
「どうぞ、ではごゆっくり」
おじぃのブレンドの技は神がかっているのが、
あまり目立たない所に店があるため、客があまり来ない。
おじぃは都会のようなきらびやかな町より、
静かな誰でも合うような静かなところの方が、
自分にあっているということだそうだ。
「美味しい！おじぃのミルクティは世界一だよ！」
「そりゃよかった」
そのお陰もあり、人が苦手なAもこうして馴染んでここにいるのだから、おじぃに感謝しなければならない。
「林くんは最近の仕事はどうだい？」
「最近は落ち着いてきたかな…まだ忙しいけど…」
「そうかい、医者は年中忙しいだろうねぇ…」
他愛のない話をしていると、気付いたら1時間が経っていた。
「じゃあ、そろそろ」
「じゃあね！」
「またおいで」
Aは大満足してくれた。
これで次のカウンセリングも頑張ってくれることだろう…
お久しぶりです。湯玉です。
一気に物語を書いてしまった…
誤字やここなんか分かりにくいといった所があったら、
申し訳ないです🙇💦
ただ、この小説の世界はガラッと広がったのではないでしょうか？
家の中から病院やカフェなど、限られているAが行ける場所が出てきています。
そろそろ過去もやりたいなと思っていますが、
どうやって話を過去に持っていこうかと悩み中です。
気長に待っていてください。
以上、湯玉でした。
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作者名：湯玉 | 作成日時：2022年6月19日 17時
