4話 ゼラニウム(桃色) ページ4
…しばらく泣いたあと、改めて自己紹介をすることになった。
「ひぐっ、ぐすん。らっだぁです。ピコン」
セルフ…効果音…?
『A…。Aです。』
rd「よろしく…ずびっ、Aさん…」
うぉおおおおん、とまた鳴き始めた。
『ところで、らっだぁさん』
rd「らっだぁとか、らだおでいいよ。」
『…らださん』
rd「…愛称なのか、微妙なとこ…」
コンさんにも言われました。
rd「で…どうした?」
『なんでそんなに泣いてるんですか…?』
rd「え…だって、」
少しまた涙を含ませながら、らださんはいった。
rd「コンちゃんは昔、今みたいに表情なくてさ、するとしても
仮面被ったような笑顔だったんだよ。けど、今は笑顔を見せるようになっで…前は、家でも、学校でも、あんなにアザだらけ傷だらけ、毎日包帯つけて投稿してたのにぃ…」
cn「ちょっと、らっでい…」
rd「今や、"彼女"を紹介するまでになっで…」
cn「…?」
『…?』
え…彼女って、まさか私の事…?てことは、こんさんが彼氏…?
私とこんさんは付き合ってるってこと?
『…私たち、付き合ってたんですか…?』
cn「え。そうだったの?」
「『……………。』」
cn「ねぇ。らっだぁ」
rd「何…?」
cn「付き合ってるとか、恋とか、好きだとか、」
それって、なんなの…?どういう感情を指すの?」
rd「コンちゃんには、まだ、早かったかぁ…。てことは、
俺の早とちり!?あちゃ〜…」
cn「ねぇ…質問に答えてよ。」
rd「えっと…ぉ、Aを独占したいとか、
Aとデ…一緒に買い物したいとか、Aと…」
cn「ごめん…そんな感情ない。」
『同様に。私も。』
cn「俺たちは、」『私たちは、』
cn「Aが終わりたいといったら、Aを食べる。」
rd「え…。」
『コンさんに、楽しさを教えてもらう。
教えて貰えなかったら、食べてもらう。』
cn「それ以上の関係でも、」
『それ以下の関係でもないです。』
rd「…なんか、二人似てるよ。」
cn「でしょ?俺も思った。」
rd「本人すら思うとは…相当だなぁ…。ん?ってことは、
終わろうとしたのAは人生を…?」
『止められましたけどね。コンさんによって。』
rd「(乾ききった笑顔…。二人はやっぱり似てる…)」
『さ、授業が始まります。続きは、また会った時にでも…?』
cn「じゃあ、また明日にでも。」
『承知致しました。』
そして、何事もなく今日が終わった。
『この世は地獄だな。』
そして 明日が始まる。
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みりん生姜 - こんな所に神作が落ちてる…昇天しないと…(使命感)無理せず更新頑張って下さいね!応援してます! (2021年11月12日 21時) (レス) id: 5e45ecb9ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆる | 作成日時:2021年11月12日 18時