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第一章 1話 マリーゴールド ページ1

おはようございます。今、私登校してきました。
『おはよぉ。』
「…。」
こうやって、無視されてばかり。
もう、人生 諦めてしまおうか…?

『…バイバイ。』

「なにしてる…?」

『…終わるとこ。』

「まだ、早いんじゃない?」

『そうですか?だとう、だと思う。』

「なら、俺のとこ来たら?少しは楽しいかもよ。」

楽しい。かぁ…そんなの、感じたことない。
けど、経験できるなら…なら、行ってみようかな…?

『…いいですよ。名前は…?』

「…“コンタミ“」

彼は、とてもスーツの似合う人で、何故ここにいるのか。
その疑問さえ吹き飛ばすようなかっこよさがあった。
そして、ふわっとした口調思わず、引き込まれてしまいそうだ。

『…よろしくお願いします。』

「うん。よろしくね。ちなみに、君の名前は…?」

『A。Aです。』

「改めて、よろしくね。」

『よろしく。』

『ねぇ。』

「ん〜?」

『この世って、地獄ですよね。』

「…君は、俺に似ているね。」

『…そう…。』

同じような経験が、彼にもあるのだろうか…?

「好きな物とかある?」

『昔ならあった、かもしれません。』

「昔は、ねぇ。」

『はい、人生は地獄ではないとも思っていた。
あの子供の私なら、思っていたとも思います。
今は、生きているのかさえ微妙ですね。』

「…ならさ、もし、君が終わりたい。って思った時に、
俺が、終わらせてあげよっか?」

お腹減ってるし…と、彼がぽつりとこぼした。

『…たしかに、そちらの方がいいかもしれませんね。
クラスの皆様の、責任にはならず、
あなたの責任になるだけでしょうし。』

「…わかってんの?俺に“喰われる“ってことよ?
ハサミで切って、食べてあげる!ってこと!
カニバリズムってやつ?に近いかな。俺さ、人間主食だし!」

『非科学的なものは信じてはいませんが、あなたが言うなら
信じようと思います。もう、終わらすのもありですが、
あなたの言う楽しいをしれてませんから。』

「…コンちゃんで、いいのよ?」

『…では、コンさんで。』

「愛称なのか微妙なとこね…。」

この出会いもどうせ、また離れてくだけだ
だって、私はただ、生きているだけの人形だから

終わるつもりも、進みたくもないから

『…ねぇ。私、生きていますか?』

「…さぁね。でも、起きてはいるよ。」

その言葉の糸は、私には全くわからなかった

『起きてはいるんですね。』

『今日も希望がない地獄か…』

ぽつりと言葉を零した。

2話 ジニア =一日目=→



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みりん生姜 - こんな所に神作が落ちてる…昇天しないと…(使命感)無理せず更新頑張って下さいね!応援してます! (2021年11月12日 21時) (レス) id: 5e45ecb9ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆる | 作成日時:2021年11月12日 18時

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