恋人 ページ11
有栖川さんとコンビニで買ったおにぎりを食べながら話して空の色が変わり始めた頃。
「おや、帝統ではないですか。こんなところにいたなんて。」
「んあ？なんだ幻太郎じゃねーか。」
「今日は小生とぱんけーきでーとをしてくれると約束したのに。嘘ついたんですか。」
酷いと言って突如現れた男が袖で顔を覆い肩を震わせる
「あ、わり…ってそんな約束してねえ！涙も流れてねぇじゃねえか。」
「まあ、嘘ですけど。」
二人の会話を黙って聞いている。
「あ、そうだA。コイツは夢野幻太郎って言って俺の」
帝統の話が終わる前に幻太郎が重ねて言う。
「小生と帝統は前世で結ばれなかった姫と武士、今世で運命の再会を果たし今は恋人同士です。」
両頬に手をあて可愛らしい声を出す。
「こいびと？男同士で、あっすみません。」
「妾は政治家の家に生まれ男として育てられましたが体は女の子なのです。」
「え、そうなのか！」
「これは失礼しました。先程の非礼をお詫び申し上げます。」
深々と頭をさげる。てかなんで有栖川さんまで知らないんだよ。
有栖川さんの彼女さんが何かを言いかけたそのとき。
「おいテメエら、うちの兄に絡んでんじゃねえーぞオラ！」
叫びながら俺と有栖川さん達の間に現れた二郎。
「テメエら俺の兄ちゃんに気安く話かけてんじゃねえぞ！Buster Bros!!!の俺の兄貴に話しかけるなんてどういうつもりだ、ああ？」
「ほう、これはこれはBuster Brosの方でしたか。」
「おいやめろ二郎、大丈夫だから。」
啖呵を切る二郎を止めさせる。
「でも、A兄…。」
「いいんだ、彼は…その友達だからな。」
言い慣れない言葉に恥ずかしさを覚えどもってしまった。
「え。トモダチ？友達ってあの友達か？マジか！」
「悪い、有栖川さん達。うちの弟が失礼なことをしてしまって、悪気はないんだ。」
驚いている二郎は放っておいて弟の無礼を詫びる。
「おう、大丈夫だ。」
笑顔で許してくれる有栖川さん。なんだかんだで良い人なのかもしれない。
「そうだ、俺そろそろ帰んないと。悪い有栖川さん、また今度。」
「おう！また明日！」
有栖川さん達に会釈をして二郎と一緒に帰途につく。
「てかお前女だったんだな、知らなかったぜ。」
「はい？嘘ですよそんなこと。」
「な、騙したな！」
「気づかない方がおかしいんですよ。」
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リエル(プロフ) - 終わり…!？終わりになってる!？ (2018年12月27日 23時) (
レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主は弟くんも触れられないのかな…？一郎くんとの差別に傷付いている主くんがいてもおもしろいと思います。他キャラの出会いも楽しみにしてます。続き待ってます。 (2018年11月5日 2時) (レス) id: f0ec619330 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威神(プロフ) - 一兄！！カッコよすぎる。。更新待ってます！ (2018年10月19日 19時) (レス) id: a94da70a54 (このIDを非表示/違反報告)
ゲイムオーバー(プロフ) - すごい私の誕生日も7月26日に (2018年8月21日 19時) (レス) id: e40dfd6764 (このIDを非表示/違反報告)
粟之助 - めちゃめちゃすきです………………… (2018年8月16日 9時) (レス) id: bc9f12e237 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年8月2日 16時
