七つの大罪 呪われ、必要とされた少女4

混沌と私 ページ8

ユリside






エ｢メリオダス……ユリ姉さんの様子がおかしいわ｣









メ｢あぁ……急に大人しくなったと思ったら今度は何だ?｣









ア｢ユリ……?大丈夫?｣









『近づかないで!!』







ｷﾝｯ!







ア｢ｯ!｣







マ｢アーサー!大丈夫か?!｣









ア｢大丈夫!かすり傷だけだよ!｣









『やめて……嫌……』









ディ｢ユリ?｣









湖の姫｢思い出したようね……混沌へと導く者ユリ｣







そんな……私がそんな役目を……






それじゃ……私は､








エ｢ユリ姉さん……｣









湖の姫｢良ければ私がお話しましょうか?｣









『やめて!……自分で話す』








マ｢……ユリ姉どういう事だ?混沌へと導く者って｣









『私は混沌から産まれた混沌に近い存在







そしてその後に生まれた魔神王と最高神は






それぞれの国と子を作り自らの国を繁栄させた





私はその魔神族と女神族の関係を均等､平等にする為の存在だった』









ディ｢じゃあ何で……ユリはその記憶がなかったの?｣









『……魔神王と最高神が混沌を封印したって湖の姫が話したじゃない?』









ディ｢うん｣








『その時に混沌は私に少し力を与えた




そうすれば復活できるから





それを知った魔神王と最高神は私の記憶を消した






そして魔神族と女神族のハーフということにして






今までの3000年間私はそう思っていた』








キ｢どうして……ユリの記憶が消されたんだ?｣









『恐らく私が混沌を復活させては困るから､じゃないかな?』









ア｢どういう事?｣









『私が混沌を復活させる､なんて事がないようにという意味だよ』









メ｢お前が混沌へと導く者っていうのは何だ?｣









『……アーサーに流れた混沌の力は完全なものではなくて






それを完全にするには私が居なきゃいけない






つまり混沌の力を手にするには私を殺して






私の力を奪わなければいけない』









ア｢そんな……｣









マ｢……｣









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