一輪のアスフォデルを３ (ページ8)

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story　８ページ8

アーサー「顔色が悪いぞ。何か心当たりがあるとでも？」

クラウチ「そ、それはそうだ。私の元部下がこんな目に合ったのだからな...」

エイモス「それよりも屋敷しもべを蘇生させよう」

エイモスが杖を振り、ウィンキーが目を覚ました。

瞼を何度もパチパチとさせ、辺りを見回している。

何故自分がここにいるのか、彼女もロディアーナと同じく戸惑っていた。

ウィンキー「ご、ご主人様...」

ウィンキーが恐る恐るとクラウチに言った。

エイモス「答えろ、屋敷しもべ。おまえはこの、ハリーの杖で闇の印を上げたのか？」

ウィンキーが首を横に振る。

ロディアーナ「エイモス、あなたさっき言ったじゃない。打ち上げたのは男だって...」

エイモス「ならあれを打ち上げた奴を見たか？」

ウィンキー「い、いいえ。私めは何も知りません。何も、本当です」

クラウチ「ウィンキー」

クラウチが静かに言った。

しかし、その言葉には怒りが込められていた。

クラウチ「何故、命令通りに待っていなかった？」

ウィンキー「申し訳ありません...」

クラウチ「おまえは、主人の命令を従わなかった。それは、屋敷しもべにとって最もな屈辱な刑に値する」

その瞬間、ウィンキーのキーキー声が森に響いた。

ウィンキー「申し訳ありませんご主人様！申し訳ありません！それだけは...それだけはお許しを！！」

ウィンキーのテニスボールと同じ大きさの目から涙がボロボロと出てきた。

ロディアーナ「クラウチさん...」

ハーマイオニー「酷いわ！ウィンキーは高いところが苦手なのよ！子供や女性が宙にぶら下げられるところなんて見れば誰だって怖くなって逃げるはずよ！！」

クラウチがハーマイオニーを睨んだ。

アーサー「ハーマイオニー」

ハーマイオニー「それになんなの！？みんな屋敷しもべを物のように扱って！まるで命を尊重しない発言もして！！」

アーサー「ハーマイオニー、もういい。ハリー、ロン、もう行こう....ロディアーナ、君はどうする？」

ロディアーナ「私、もう少しここにいるわ」

アーサー「そうか...」

ハリー、ロン、ハーマイオニーは引きずられるようにその場から去って行った。