一輪のアスフォデルを３ (ページ41)

今日:17 hit、昨日:13 hit、合計:45,344 hit

story　４１ページ41

次の日の朝、ハリーの元に茶色のフクロウが慌てて飛んできた。

全身逆立っているフクロウの足には、ハリー・ポッター宛の手紙と、ロディアーナ・レグルス・ブラック宛の手紙が括り付けている。

ハリーが急いで自分の手紙を取ると、フクロウがロディアーナの方へと飛んで行った。

疲れていたのか、彼女の前到着寸前に何故か方向転換し、スネイプの顔に激突した。

これには見ていたハリー、ロン、ハーマイオニーが笑った。

ロディアーナが急いでフクロウから手紙を取る。

するとフクロウは、食堂から飛び去って行った。

ハリーは我に返り、手紙を見る。

シリウス・ブラックからであった。

『ホグズミードから出る前に柵が立っている。土曜日の午後二時に、ロディアーナとそこにいること。食べ物を持てるだけ持ってきてくれ』

ハリーは驚きでロディアーナを見た。

ムーディが手紙を盗み見ようと必死だ(ロディアーナが必死で隠してる)。

あとセブルスも見ようとしてる。

＊

そしてその日がやって来た。

指定時刻には、確かに、黒い犬が一匹やって来た。

ロディアーナ「貴方よくもこの前は部屋を覗き見したわね？」

シリウス、またの名、パットフットが知らんぷりをするようにそっぽを向く。

そして雪山を登り切りそうな所だろうか。

一つの小さな屈の中に入って行った。

ハーマイオニー「あそこみたいね」

ロン「何食べて過ごしてんだろう？」

ロディアーナ「草とか？」

四人は屈に急いで入った。

シリウス「食べ物は持って来たか？」

ハリー「うん。できるだけ」

屈の中にはヒッポグリフもいる。

ハーマイオニー「どれくらいここにいるの？」

シリウス「まあ、今のところ決めてはないが...」

ロディアーナ「ていうか、何食べてたのよ？またこんなに痩せて...」

シリウス「なんだと思う？」

ロディアーナ「そんなの知るわけ...ひっ！ネズミ！」

一瞬、ハリーはピーター・ペテグリューを思い出した。

シリウスは、ハリーの持って来たチキンやらアップルパイやらを懐かしそうに食べている。

ハリー「シリウスおじさん、なんでこんなところにいるの？」

シリウス「名付け親としての役割を果たしている」

鳥の骨がバキリと音を立てる。

シリウス「私は現場にいたいのだ。私は誰かが新聞を捨てるたび、拾ってそれを読んでいる。心配をしているのは私だけではない」

シリウスが、黄色くなった日韓預言者新聞を顎で指す。