一輪のアスフォデルを３ (ページ5)

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story　５ページ5

ロディアーナ「ジニー！ハーマイオニー！起きて！今すぐ逃げて！」

夜中、ハーマイオニーとジニーは、ロディアーナの切羽詰まる声で目が覚めた。

ハーマイオニー「どうしたの？」

ジニー「まだ暗いわ...」

ロディアーナ「コートを着て！杖を持って！ほら早く！」

ロディアーナは二人にコートを着させ、強引に杖を持たせると、腕を掴み、広間へと移動した。

そこにはアーサーやハリーたち全員が待っている。

子供たちは案の定、何があったのか戸惑っていた。

ロディアーナ「アーサー後はお願い！」

そしてロディアーナは『姿現し』によっていなくなった。

ハリー「何が起きたんだ？」

アーサー「話は後だ。フレッド、ジョージ、ジニーたちを頼む。ビル、チャーリー、パーシー、行くぞ」

そして四人もまた、テントから姿を消したのだ。

フレッド「行こう」

ジニー「どうしたの？」

ジョージ「襲撃されたんだ。みんな、離れないように！」

テントを出ると、逃げまとう人々と彼らの悲鳴、そして恐怖で混雑していた。

ロン「見ろよ！」

ロンが指さすその先には、子供や女が宙づりにされていた。

フレッド「ロン、急げ！」

＊

ロディアーナ「ストゥーピファイ！麻痺せよ！」

杖先から、赤い光線が射した。

それは一直線に人にぶつかり、倒れたかと思うと、その仲間がロディアーナに緑色の光線を向けた。

ロディアーナは間一髪それを避けた。

しかし、そのせいで一瞬の隙ができてしまい、敵からの「クルーシオ」に苦しんだ。

ロディアーナは朦朧とする頭をフル回転させた。

ロディアーナ(何が起きているの？どうして奴らが...デスイーターが...？)

だが、考えても何も思い浮かばなかった。

「クルーシオ」が更に重みを増した。

ロディアーナ「ふぅっ...！っく...ストゥーピファイ！」

なんとか呪文から解放されたロディアーナは、一旦避難するため、『姿現し』で森の方へと姿を消した。