一輪のアスフォデルを３ (ページ2)

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story　２ページ2

ハリーもまた反応に困っていた。

セドリック「父さん。あれは事故だった」

エイモス「いいや、関係ない。勝ったことには変わりないんだ」

セドリック「ハリーは箒から落ちたんだ。吸魂鬼のせいで」

ロディアーナ「まあまあ落ち着いて」

セドリックが今にも怒りを爆発しそうで、ロディアーナは急いで止めた。

セドリック「ロディアーナさんも何か言ってあげてよ」

ロディアーナ「無理よ。右から左に聞き流すだけでしょう」

セドリックはロディアーナが味方してくれないと分かると、ぷぅっと頬を膨らませた。

ロディアーナ(かわいい...)

アーサー「そろそろ時間だ。みんなこれに触って」

アーサーはそう言って、ボロボロの長靴を取り出した。

ロン「うわぁ臭そう」

フレッド「同感だ」

ジョージ「きっと足の臭い男が履いてたんだろう」

ハリー「でもこれでどうやって行くの？」

ハーマイオニー「知らないの？これ、ポートキーって言うのよ」

ハリー「何それ？」

ハーマイオニー「私たちこれで瞬間移動できるの。『姿現し』はまだできないから。それよりも先生、スネイプ先生はどうしたの？」

ロディアーナ「クィディッチには興味ないんだって。あとローブをまた燃やされたくないからって...ほら、あなたたちが一年生の時、セブルスのローブが急に燃えたっていう話が広まったでしょう」

ハーマイオニーは何故か顔を赤くした。

実はローブが燃えた原因は、ハーマイオニーであったからだ。

ハリーもロンも、目をそらすように俯いた。

アーサー「カウントするぞ。.......三」

ジニー「いよいよだわ」

ロディアーナ「みんな、離さないようにね」

アーサー「二...一...！」

すると、ハリーは臍の奥から引っ張られるような感覚に襲われた。

地面が足から離れる...と思った瞬間、彼は思い切り地面に叩きつけられた。

ハリー「う、うぇ...」

ハリーが目を開けると、自分だけではなく、ハーマイオニー、ロン、ジニー、フレッド、ジョージも横たわっていた。

立っているのは、ロディアーナ、エイモス、アーサー、セドリックの四人であった。

ロディアーナ「さあ立って！じゃないともっと気持ち悪くなるわ」

ロディアーナはジニーとハーマイオニーを無理矢理と立たせた。

次に、ロンとハリーも立たされた。

ロディアーナ「ほら、フレッドもジョージも起きて」

だが、二人は起き上がろうともしなかった。