一輪のアスフォデルを (ページ5)

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story　３ページ5

ハリー｢あ、ご、ごめんなさい｣

ハグリット｢ごめんなさいだと？｣

ハグリットとロディアーナはダーズリーたちを睨みつける。

ロディアーナ｢手紙を読んでないことぐらい、知ってたけど...まさかホグワーツまで知らないなんてね！あんたら両親が一体どこであんなのを学んだか不思議に思わなかったの？｣

ハリー｢いろんなことって？｣

ハリーが尋ねた。

それを聞いたハグリットが、｢いろんなことって、だと？｣と雷のような声を響かせた。

ダーズリーが壁にへばり付く。

ハグリット｢この子が...何も知らんというのか...全く何も？｣

すると、ハリーが慌てて｢少しなら知ってます。算数とか...｣と付け足す。

ロディアーナ｢私たちの世界のことだよ。つまり、貴方の世界。ハグリットの世界でもあるし、貴方の両親の世界でもある｣

ハリー｢何の世界？｣

ハリーの疑問の言葉を引き金に、ハグリットの怒りが爆発した。

ハグリット｢ダーズリー！｣

バーノンが真っ青になる。

ロディアーナはまずいと思った。

ロディアーナ｢リリーとジェームズが有名だってことは知っているでしょう？勿論、自分もそうだってことも...｣

ハリーは目を丸くした。

ハリー｢えっ、そうなの？｣

ロディアーナ(あぁ、しまった！)

ハグリット｢知らんのか...おまえは自分が何者か知らんものだな？｣

バーノン｢やめろ！客人。その子にこれ以上、何も言ってはいかん！｣

ロディアーナが口を開く。

ロディアーナ｢貴様はハリーに何も話していないんだな！ダンブルドアがこの子と残した手紙はどうした？｣

バーノン｢そんなもの...｣

ロディアーナがバーノンに杖を向ける。

ロディアーナ｢無かったとは言わせないぞ！あの時、私がこの子を抱いて、ダンブルドアとの手紙と一緒にドアの前に置いたんだからな！！｣

ロディアーナはヅカヅカとバーノンに近付き、喉元に杖先を向ける。

ロディアーナ｢次、嘘をつこうとするなよ？ケタブラしてほしいのなら、別だが...｣

凍った空気の中、ハリーが問う。

ハリー｢一体何を隠していたの？｣

ハグリット｢ハリー、君は魔法使いだ｣

ハグリットがハリーに、ある封筒を渡す。

『海の上、岩の上の小屋、床ハリー・ポッター様』

ハリーは手紙を鳥取りだし読んだ。

ハリー｢ふくろう便って...？｣

その言葉に、ハグリットがはっとした。